4fbb62a7.jpg今日は、衆議院本会議で麻生総理の所信表明に対する代表質問が行われた。

質問に立ったのは、民主党・小沢代表、自民党・細田幹事長、民主・鳩山幹事長の3人。
総選挙が視野に入っているためか、激しいやりとりがあった。

民主党は、小沢代表が民主党の所信を述べるという異例の形をとった。
高速道路の無料化や、ガソリン税の暫定税率の廃止、こども手当て、農家への個別所得保障、最低保障年金など、一見魅力的に見える政策ばかりが並ぶ。
そして、すべてを実施すれば20.5兆円もの財源が必要となる。与党からの財源の根拠が乏しいとの批判に対して、一般・特別会計の年間準支出合計の212兆円の1割を充てるという。

一見すれば、全予算の1割をカットしそれを回すことは、可能なようにも見える。しかし、支出の8割以上が国債償還や社会保障給付などであり、ここは削減できない。とするならば、全体の2割の半分を削らなければ、実現不可能となる。たしかに、無駄はあるし、削減は必要。だが、半分もの無駄はない。
全く根拠のないことを、あたかも根拠のあるがごとく示してきた姿勢をもってしても、誠実な対応ではない。

国民を欺いて政権を取っても、国民は決して幸せにはならない。「国民の生活が第一」という民主党が、率先して根拠のない政策で人気取りに走っていることに、大いなる危惧を抱かざるを得ない。民主党には、誠実な対応を期待する。

民主党の質問に対して、麻生総理は決して挑発に乗るのではなく対応されていた。責任ある立場として、政策的に詰まっていない部分については、具体的な答弁を避ける場面もあったが、そういった場合にも期限を明示していた。逃げることなく、誠実に答弁されていたと思う。

民主も、麻生総理が所信で行っていた問いかけに対して、明確な話はなかった。それも党内でのコンセンサスがなかったこともあろう。であれば、選挙までに明確な考えを示してもらう必要がある。

しっかりと政策を示しあうこと、そして批判ばかり、審議の引き延ばしだけでなく、建設的な議論を行っていくことが求められる。解散までは、双方ともしっかりと議論を積み重ねて欲しい。

朝の飛行機で上京。
午前中は、都内でお世話になっている方と面談。
13:00から15:40頃まで本会議。各党からの代表質問。
16:30からは社会保障制度調査会・介護委員会。介護実態調査の説明があった。介護従業者の待遇改善のための実態調査。これを受けて今後しっかりと議論を行っていきたい。
そのあと、選挙向けの制作物の打ち合わせ。
夜は、知り合いの方と意見交換。