マネー教育の話をふまえて、マネーリハビリの話。
大人のマネー教育というのは、こういう面もあるという話。
日常的に分かっていることが病気によってできなくなってしまう。
脳の病気というのはそういう症状に陥ることがある。
お金に関してもそう。無邪気に使っていてはとんでもないことになる。
こういうのは身内が確認するしかない。私の場合は母親。
お金を持たしてもらえるようになるまで、1か月以上かかった。
まずは500円から。なくなったら、またもらえる。
もらえるといっても、結局は私の金なんだが。
病院内で、1人でのはじめての買い物はビスコだった。 子どもかっ。
親の目標としては、キャッシュカードを預けても大丈夫かどうか。
病院の中にいる人が全ていい人とは限らないので。
盗難注意という掲示が貼ってある。置きっぱなしにしないようにと。
だから、まずお金を人に見つけられないよう管理することを教わる。
入院代を自身で払えるようになるかどうかが当面のゴールだった。
たくさんの万札を手元に置くわけにもいかないので。
お金やキャッシュカードを他人に見せびらかさないように。
うわごとで暗証番号を喋ってしまえばアウトだから、他人に話すな。
それ以前に、暗証番号を思い出せなければ、使えない。
突然思い出すもんだとしみじみ。
結局、それができるようになるまで、倒れてから2か月かかった。
「お金は大事だよ~」の意味が少しだけわかった気がした。
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