「元とちょめちょめと新伍」 | 福盛貴弘の脳炎日記

福盛貴弘の脳炎日記

脳炎日記です。
2012年に脳炎になってからの入院や病院通い、日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。
脳の病気には程度差があると思いますが、一見普通に見える人が後遺症に苛まされているさまを
ご笑覧ください。

田辺聖子さんの『大阪弁ちゃらんぽらん』に「チョネチョネ」という章がある。

私にとっては、使用語彙ではない。

 

知っているのは、「ちょめちょめ」。隠語であること以上に、山城新伍さんが『アイ・アイ・ゲーム』で使って広がった。

 

こういう語彙が出てくると起源を考察したものがしばしばある。

見かけるのは、楳図かずおさんによる『まことちゃん』起源という説。

 

まんざら間違っているわけではないのだが、正解でもない。

起源というのは、紙に書かれたものがはじめとは限らないわけだから。

 

これはよく誤解されることである。書かれた最古の記述をもとに起源とする考え方。

これは、現時点で最古の記述ではあるが、それが起源だとは言えない。

 

そもそも楳図かずおさんも山城新伍さんも近畿出身。

だから、「ちょねちょね」「ちょめちょめ」という方言形を知っていたはず。

 

それを使っただけのこと。だから、起源は近畿の方言ということになる、この両名以前にこの表現は使われていたことは、冒頭の著書を読めばすぐに分かる。

 

私にとっては、山城新伍さんによって知った表現。

だから、私にとって、『まことちゃん』とは全く関係ない。

 

そして、『まことちゃん』のちょめちょめは、隠語的要素がない。

男と女の絡みではなく、ただの幼児語によるオノマトペにすぎない。

 

よって、チョネチョネの猥雑さから「ものを隠す」という意味の派生にならず、やはり起源とは言えない。山城新伍さんの伏字に対する「チョメチョメ」の方が原義に近い。

 

まあ、今日の記事は、あれこれ書いた元の記事に対する補遺。

なんで、元の記事をご参照いただければ、私は嬉しい。

 

 

 

→ 『大阪弁ちゃらんぽらん』「チョネチョネ」を読んで その1