小説:自転しながら公転する/山本文緒 | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

文系的にはお手上げなタイトル、と思って読んでなかった。

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一言「これは一気読みだわ!」

自転=自分が周り、公転=周囲と共に回る。

 

20代後半、いろんなことにモヤモヤしてて。

よく文緒さんの著書を読んでました。

女性の心の奥深くを、捉える=共感・あるあるだったんです。

今作も刺さりました。

 

親の介護で地元に戻った主人公の、仕事と恋愛の話。

うまくいくときは、物事うまくいくけど。

淀んだ川の流れのように、進まない日々。こっちの方が多い。

先が見えないと、不安なものだよね。

 

時々主人公の母親目線の話もあって。

設定では私と歳が近いからか、思い入れも強く。

親というのはこう思うのか?と。

 

隣の芝が青く見える症候群。なぜ私はこうなのだ?。

若い頃の自分に、重なる主人公像。

 

単行本約500頁だけど、スイスイでした。

 

⭐️今日のマーカーワード⭐️

「幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。

少しくらい不幸でいい。想い通りにはならないものだよ」

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。