たそがれの場所<めがね/小林聡美> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

<春。とある南の海辺の町にふらりとひとり旅でやって来たタエコは、ハマダという名の民宿に逗留。けれども、宿の主人ユージやどこか不思議な女性サクラとちぐはぐなやりとりが続き、居心地が悪くなったタエコは、別の宿マリン・パレスへ移ることにしたものの、そこの女主人も独特のキャラの持ち主で早々にUターンするはめに。その後、再びハマダで時を過ごすうち、次第にタエコもそのゆったりとした生活リズムになじむようになる。>(wowow)

"「かもめ食堂」で多くの観客の心をとらえた荻上直子監督が、再び小林聡美、もたいまさこを主演陣を迎えて心地よい世界を魅力的に描いた人生ドラマ"とありました。

かもめ食堂、群ようこさんの原作は読んだんだけど、映画は見ていなく。

「めがね」にまつわるお話し? と思ったけど。違いました。

 

☆スローライフ、な人々☆

・「大きな看板出すとお客さんいっぱい来ちゃうじゃないですか」。表札より小さい文字。

タエコ(小林聡美)を出迎えた、宿の主人(光石研)の言葉から始まります。

この宿が実にシンプル。畳の間に布団だけ。白いカーテンから差し込み強い日差し。

食堂の大きな机に、お客やそうじゃない人・・・たくさん集って朝ごはん。

外は真っ白な砂浜と波の音と、穏やかな風。いいじゃないか!

 

・タエコが一体どこから来た何者なのか云々。一切説明がありません。

タエコが主人に「ここに遊びに来た人は、何をしに来るのですか?」と質問すると。

「たそがれに来るんですよ、それ以外、何しに来るんですか?」。

旅に理由はなくてもいい。タエコの「ヨクワカンナイ」っていう表情が、わかる気がする。

 

・宿の何にもない生活に飽き、島のもう一つの宿マリン・パレスに向かったタエコ。

その女主人(薬師丸ひろ子。チョイ役!)に圧倒されUターンするのですが。

途中でそれまで持ち運んでいた重いキャリーバック。これを道に捨てちゃいます。

「もう余計なものなんか要らない」。ここからタエコが宿になじんでいく姿が、印象的でした。

 

写真の朝ごはん。いくつもシンプルなんだけどおいしそうなおかずたち。

最後のクレジットを見てたらやっぱり。、「深夜食堂」の飯島奈美さんでした。

 

ずっと「ここではないどこかへ」行きたかった私。それはきっとここだ!

ロケ地は与論島になってました。いつか行けるでしょうか。

 

 

2007年日本106分。

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。