二人合わせて146歳!<政と源 / 三浦しをん> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

<東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!>(amazon)

タイトルからしてどうやら「じいさん」物っぽいし、しをんさんだし。これは面白そうな匂いが

ぷんぷんしたので、移動図書館で借りました。

 

☆良かった点☆

・現職の「つまみ簪(かんざし)」職人の源二郎と、元銀行員の国政。この二人のやりとりに加えて、源二郎の弟子・徹平&恋人マミちゃん。毎日いろんなことがありすぎて、大笑いの連続。当の本人たちはいたって真面目なのですが。源二郎と国政、お互いを思いやる温かい気持ちが、73年間の幼馴染なんだなあ。でも口には出さないんですよ。そこもよし。

 

・「死人みてえな顔色だぞ、救急車呼んだほうがいいんじゃねえか」「死人なら霊柩車だろう」「冗談はよせや」。このやり取りが私的ツボ(笑)。あちこちに、しをんワールド炸裂。なんだか登場人物が目の前にいるような錯覚を起こすほど、文章もイキイキ。

 

★いまいちな点★

・6章からなっているのですが、各章の扉絵がどうもなー。せっかく「じいさん」話なんだから、今時な絵じゃなく小物とかにしたほうが・・・。ここだけ残念。

 

愉快痛快。やっぱ読書はこうじゃなきゃ!サクッと読めましたよ。おすすめ。文庫も出てます。

 

つまみ簪。かんざしの漢字、初めて見ました!

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。