<鴨川流と娘のこいし、トラ猫のひるねが京都・東本願寺近くで営む食堂には看板がない。
店に辿り着く手掛かりはただひとつ、料理雑誌『料理春秋』に掲載される“鴨川食堂・鴨川
探偵事務所―“食”捜します”の一行広告のみ。縁あって辿り着いた客は、もう一度食べて
みたいものに出会えるという。人生の岐路に立つ人々が今日も鴨川食堂の扉を叩く。寂しさも辛さも吹き飛ばす、美味しい六皿をご用意しました。京都のカリスマ案内人、初の小説!>(amazon)
読書メーターの読了数がとても多かったので、読んでみました。
私最近「食」にまつわる小説を読むことが多い。それとも時代が求めている?!
夫の揚げていたとんかつを再現したいという女性、実母のつくってくれた肉じゃがを
もう一度食べたいという青年などが依頼人。
中でも「ナポリタン」が、自分と少し重なるところがありました。
祖父との旅の途中らしき場所で食べたナポリタン。ごくありふれたものなのに、
なぜ依頼人は覚えているのか、食べたいのか。
私も5歳くらいの時に食べたラーメンが、忘れられない。その理由と同じだったのです!
私だけじゃなかったんだな。胸がちょっと熱くなりました。
最初は文中にちりばめられた「京ことば」に慣れなかったのですが。
言葉も含めて料理なんだなあ、と思ってからはサクサク。
ただし、寝る前に読むのはやめましょう(笑)。
知らなかったのですが、NHK-BSで「鴨川食堂」のドラマが放映中。
流役は、ショーケンか~。読んでいた時は故・桂枝雀さんでしたけどね。
4作まで発刊中。またシリーズもの見っけちゃった。さあ、追いかけよっかな。
今日も一日お疲れ様でした。
明日もいい日になると、いいね。