大学院時代、私は上代文学を専攻していましたが、

近世を専攻していた友人は、

「江戸文学が一番面白い!」と目を輝かせていました。

当時、私は「ふーーーん、そうなんだーーーかお

くらいにしか思いませんでしたが、、、

 

近頃、

江戸期のレベルの高さは半端ではないぞ シラー と

思いあたることが多くなりました。

 

そこでもう一度「日本文化」について、

自分なりに見直してみよう 目 と思い、

明治維新や江戸に関する本、

武士道に関する本、

そして、第二次大戦後のアメリカ政策についての本などを、

パラパラと読んでいます。

 

今日読み終えたのは

『日本人が知らされてこなかった「江戸」』。

著者は作家で歴史評論家の原田伊織氏です。

 

 

本書によると

本当に残酷で過酷だった戦乱時代を経て、

泰平の世を築いた徳川幕府。

 

幕府はその名に懸けて「泰平」を守るために「仁政」を行い、

それが統治のプライドだったと言います。

 

知恵を絞り、

自らの財力を犠牲にしてまでも「人」を大切にし、守り、

さらには「足るを知る」ことで自然を守り抜き、

持続可能な社会を作り上げていたことが、

豊富な資料から雄弁に語られています。

 

 

本書に描かれた江戸の社会は、

私たちが歴史の教科書で習ってきた内容とは

全く異なるものでした…。

 

 

途中、感動の涙も流しつつ、

本日読了しました。

 

今、私たちに必要なことは、自分たちの遺伝子に誇りを持つこと、だと思います。

今、私たちは自国の歴史文化に誇りを持てておらず、

自分たちの伝統を「非科学的」として軽視しています。

スポーツでもなんでも。。。しょぼん

 

それは、

江戸という時代を強く否定した、明治政府の方針に端を発していると

原田氏は指摘します。

 

そして、

その歴史観について ろくに検証を加えることもなく、

盲目的に踏襲されている、今の歴史の教科。。。

さらに、そうした教育を受けてきたことが、

今の私たちの自国の歴史観、文化への価値観を左右している…。

 

 

世界的に例を見ないほどの、

類い稀な優れた文化と知性を持っていた江戸。

そして、あれほど平和が続いた治世も、世界に例がないそうです。

それらは明治という時代に、すっかり葬り去られてしまいました。。。

 

世界は江戸文化の価値を知っているのに、

私たち日本人だけが、その真価を知らずにいる…ビックリマーク

 

なんて もったいないことでしょう!!ぐすん

 

文科省は、学校教育は、、、今まで何をしてきたのでしょう!?イラッ

 

そもそも教育とは、

自分たちの歴史と文化に誇りを持てるようにするのが

その重要な役割の一つなのではないでしょうか!?

 

このままで良いのですか!? 真顔