「現在の社会においては勝とうとする競争意識が先行し、
お互いに助け合うという協調の心は希薄になっています。
しかし、真のところでは、勝とうとする精神より、
協調する心の方が強いということを、武術は教えてくれています。
それ故に、今のような相対性の強い現状においてこそ、
武術稽古は重要な意味があると思います。
武術稽古を通して得られる強い心と強い身体、さらにその心身のバランスは
自信を生み出し、強い希望を与えてくれるからです。
それは、武術稽古の本質が、絶対世界に身を置くところにあるからです。
絶対世界とは競争原理を乗り越えたところにあります。
それは人に勝つことより自分に勝つことであり、
すなわち自分自身との戦いであり、
その究極は相手との調和、自然との融合の心にあります。」
宇城憲治氏著『武術空手』どう出版
競争原理から脱却して、絶対世界に身を置くこと。
そして絶対的な自分の山を高めて行くこと…
これが私が宇城空手を学ぶ目的ですが、
宇城空手で学んだことをクライミングにも活かし、
さらには子どもたちの指導にも活かしたい。
時流に流されず、自分の軸を持って精進したいと思います。