「統一地方選で過半数を取るために」橋下市長が語る大阪都構想⑦了(8/6深層NEWSより) | どうなってんの?大阪都構想

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いわゆる大阪都構想のこと、もっと知りましょう。

(統一地方選で過半数を勝ちとる方策の一例が、「子ども教育予算」。番組には出てきませんでしたが、タウンミーティングなどで繰り広げられているこのグラフ(下図右下)を使用した説明がいかに「まやかし」であるかを証明することは、非常に重要なことだと思います。「例えば」と市長は言っていますが、実質的な売りは、これしかないのですから。)
 

司会:もう一つ。もう一つは、えーっと、今、おっしゃったように、府議会、市議会を、過半数を取るためには、まあ、その、大阪の空気を見てると、その、橋下さん個人の人気は高くて(←※かなり下降気味)、あの、都構想はそれほどでもない、ということは、大勢の人たちは橋下のことは好きだし頑張って欲しいけれども、まあ、都構想はどっちでもいいなと、こう思っている人がいるんじゃないかなと。そういう人たちを、今度の統一地方選で過半数とる、いうためには、相当その都構想が魅力的だということを説明できないと、こう、呼び込めませんよね。そのあたり、大丈夫なんでしょうか。

 

橋下:ええ、これはね、あの、今まで、じゃあ、あの、大阪市政、大阪府政できなかった改革。まあ、山ほどある訳です。で、例えばですよ、あの、大阪市政なんかでも、1兆6000億ぐらいの大阪市役所の予算があるのに、子ども教育予算なんてのは、わずか67億円ですよ(←※子ども教育関連の予算総額がそんなに少ないはずがありません)。

 

で、公立中学校の給食もできなかった(←※給食とは名ばかりで、もともとあった選択制のデリバリー弁当販売を改悪。焦って全員喫食に切り替えて、冷たい・不味い・量が少ないなど大不評。異物混入・屋外放置など安全性の問題も発生しています)。

 

小中学校のクーラーも入ってなかった(←※前市長時代から特別教室などには入っていました。また、普通教室への導入計画も始まっていました)。

 

まあ、医療費の助成なんてのも非常に少なかった。これが、今回いろんな改革をやることによってね、子ども教育予算っていうのは5倍以上増やしました(←※有権者に子供関連の予算の総額が5倍に増えたのかと錯覚させる悪質なイメージ操作。そもそも27年度の予算は影も形もないのに、それを含めての5倍。グラフには「子育て・教育に関する政策的予算」と書いておきながら、説明では、「子どもの予算」「子ども教育予算」として、前市長の時にはあたかも67億円しか子どもに予算を割いていなかったかのように説明して一般会計の1兆6000億円と比較。大半が子どものために使われるこども青少年局と教育委員会の予算だけでも毎年合計2500億円ほどあって、維新市政になってからも総計は増えていません。つまり子どもの予算の何かをカットした犠牲の上に「子育て・教育に関する政策的予算」があるのです。それなのに成果のみを強調してこういう説明をするから、維新が示す数値は信用できません)。

 

で、こういうことをね、やっていく、これのね、器が都構想なんですよってことを、しっかり説明していけば、住民の皆さんは、きちっと理解をしてくれると思いますね(←※都構想でなくても既にできています。なにより、数字を歪めて説明するような人々は、信用しないに限ります)。了