小林さんとわたしは二人で立っていたが、銀河がせまりそれでのみ込まれてしまった。わたしの小説のように、蟹の甲羅を開くように、銀河に広がって行ったのだった。
前野さんは、明るい穏やかな様子で、盲導犬のピートと一緒に、わたしとわたしの盲導犬ネルーダを玄関まで迎えに来て、館内を先に立って案内してくださいました。
「風が星のようだ」前野さんは、そう言いました。