+お出かけ(18):バレスティア・ロード散策(Balestier Road) | fujiyanのシンガポール駐在記

+お出かけ(18):バレスティア・ロード散策(Balestier Road)

fujiyanのシンガポール駐在記-バレスティア・ロード散策マップ 3月28日土曜日に「バレスティア・ロード」(Balestier Road)を散策しました。


「バレスティア・ロード」は古い街並みと、ちょっとしたグルメが楽しめる道です。


そうは言っても残念ながら、ご推察のように古き建築物の大部分は取り壊され立て直されており、その一部が点在して残っているだけです。これらを見ながら在りし日の街並みを想像する、ということになるわけです。


「バレスティア・ロード」(Balestier Road)の「バレスティア」とは人名から。1834年に初代アメリカ領事としてシンガポールに着任した「ジョセフ・バレスティア Joseph Balestier」は農業に興味を抱き、この周辺に砂糖のプランテーションを所有したそうです。


ニュートン駅から124番のバスに乗ってBalestier Towersバス停で下車。


すぐに(1)「Go Chor Tua Pek Kong Temple」(梧槽大伯公)(249 Balestier Road)という小さなお寺があります。ジョセフ・バレスティアの砂糖プランテーションで働いていた華人たちが1847年に建立。


fujiyanのシンガポール駐在記-「Go Chor Tua Pek Kong Temple」

「Tua Pek Kong」=「大伯公」とは海外在住の華人の守護神だそうです。「Go Chor」は「ロコール Rochor」川から来ているのだそうです。 お寺の左手には1906年に作られた、いまだ現役の京劇の舞台があります。


fujiyanのシンガポール駐在記-「Go Chor Tua Pek Kong Temple」舞台

(2)には「Sing Hon Loong Bakery」(4 Whampoa Drive)。40年以上続くベーカリーです。喫茶店や屋台向けのホールセールですが、小売りもしています。詳しくは「食べ歩き(55)」 をご覧ください。


(3)は漆喰とタイルで彩られた、伝統的なショップハウス(312 Balestier Road)。窓はステンドグラスとなっています。


fujiyanのシンガポール駐在記-ショップハウス(312 Balestier Road)

fujiyanのシンガポール駐在記-ショップハウスのステンドグラス窓

(4)は1959年創業のコーヒー豆販売店「Lam Yeo Coffee Powder」(328 Balestier Road)。インドネシアの各地から豆を輸入し、ローストする時に砂糖を使用しているのが当店の秘訣とか。


fujiyanのシンガポール駐在記-コーヒー豆販売店「Lam Yeo Coffee Powder」

Martaban Roadに入って左手には1920年代に建てられた伝統的なショップハウスが取り壊されずにのこっています(5)。


fujiyanのシンガポール駐在記-Martaban Roadのショップハウス

さて「ショップハウス」(Shop House)とは、1840年から1960年頃までの長きに渡りシンガポールに建てられた、1階がビジネス事務所等で2階より上が居住スペースという建物。上層階がバルコニーとしてせり出して作られた1.5メートル程度の通路(five-foot pathway)は近代シンガポール創設者のラッフルズ卿が義務付けたそうで、きつい日差しに対する日よけ、そして雨よけでもあります。


「ショップハウス」は時代に応じてその形式や飾りも変化してたのですが、(6)にあるショップハウス(412-418 Balestier Road)は、壁に象や天使などが彫刻された、相当に凝った装飾がなされています。


fujiyanのシンガポール駐在記-ショップハウス(412-418 Balestier Road)

fujiyanのシンガポール駐在記-ショップハウス(412-418 Balestier Road)の装飾

(6)の通りを挟んで向かい側が、高名なチキンライスの店「文東記」本店(Boon Tong Kee: 399/401 Blestier Road)です。この日ではありませんが「食べ歩き(57)」 で来店しました。


fujiyanのシンガポール駐在記-「文東記」

(7)は1949年建立の「Thong Teck Sian Tong Lian Sin Sia」寺です。このあたりには大小数多くの中国寺がありますが、そこで共通しているのが写真の緑の、特に竹をモチーフとしたタイル。これは風水によるもので、緑は潜在的な成長と繁栄、竹は長寿と強さを象徴しているのだそうです。


fujiyanのシンガポール駐在記-「Thong Teck Sian Tong Lian Sin Sia」寺


遊歩道を経た(8)のあたりには、奥にビルマ寺、手前に孫文ゆかりの地。


ビルマ寺、「Sasanaramsi Burmese temple」(14 Tai Gin Roda)。他の場所から当地に移って来たのは1990年とのこと。


fujiyanのシンガポール駐在記-ビルマ寺「Sasanaramsi Burmese temple」

Sun Yat Sen Villa (12 Tai Gin Roda)Sun Yat Sen=孫逸仙とは近代中国の父「孫文」のこと。1880年代に富裕華人の愛人のために建てられたこのビクトリア風邸宅は、その後の持ち主により孫文の東南アジアの活動拠点として1906年提供されました。


fujiyanのシンガポール駐在記-「Sun Yat Sen Villa 」(孫文記念館)

その後第二次世界大戦中は日本軍の徴用されるなど、その運命は転々としましたが、1950年代に入り中華商工会議所の持ち物となり、図書館および博物館とされ、1966年に一般公開。


「バレスティア・ロード」の散策も終わりとなりました。「バレスティア・ロード」のお土産と言えば、あんこの入ったパイ菓子「タウ・サー・ピア」(Tah Sar Piah: 豆沙餅)。(9)にはこの通りの元祖タウ・サー・ピア店である「Loong Fatt Tau Sar Piah」と、名声ではやや劣りますがこれも著名な「603 Tau Sar Piah」があります。それぞれ、「食べ歩き(46)」「食べ歩き(56)」 でご紹介しておりますので、よろしければご覧になってください。


fujiyanのシンガポール駐在記-「Loong Fatt Tau Sar Piah」(龍發豆沙餅)


(参考文献)

- Singapore: The Encyclopedia

- Discover Singapore on Foot II

- A Walking Tour: Singapore

- Singapore's 100 Historic Places