皆様、ご無沙汰しております。m(_ _ )m

酷暑続きもようやく一段落しましたが、いかがお過ごしでしょうか?顔文字

世間ではお盆休みは11日から・・・というところが多いと思いますが、当社はお盆は書き入れ時!ということで市場が一段落する13日からお盆休みです。バンザイ そして・・・花は休み中も休んでくれない!ということで15日までの3日間休暇。私事ながら当社のリンドウをお供えできるのは今年が最後ということもあり、お墓のある山形県米沢市まで日帰り墓参敢行。ブ~・・・(車)。13日中にお墓参りを済ましその日のうちに静岡の実家に帰省しました。ねこ

 

   ということで、12日夜、仕事終了後に準備して家を出発。車 さすがにその日中に走り切るのは大変なので、(できることはできるんですがσ(^_^;) ご近所、福島県伊達市の健康ランドで一晩ビバーク。zzz 翌朝9:00に山形市在住の妹と「道の駅米沢」にて待ち合わせます。

 

 

「道の駅米沢」は東北中央自動車道開通に合わせ開設された道の駅です。まだオープンしたてのホヤホヤ。お鍋

中は2つのエリアに区切られ、山形県内産の農産物直売所や県内の名産品の販売コーナー、お店 米沢グルメが堪能できるフードコートナイフとフォークあり、で多くの買い物客で賑わっています。

うっかり写真を撮るのを忘れたので、興味がある方は下のサイトをチェックして下さい。(#⌒∇⌒#)ゞ

http://michinoeki-yonezawa.jp/

 

さて、お墓参りは3箇所回ります。(色々ご家庭の事情があるのです(^^ゞ)

昨今はカラスや動物が荒らすという理由からお供え物やお花は参拝後持ち帰って下さい、というところもあるようです。特にお寺や管理された墓地以外のところはそのようなところが多いみたいですね。我が家の墓地も1箇所は共同墓地のため、お持ち帰りです。二人共遠方から来ていて回収に訪れるのは困難なので、残念ながら今回はリンドウはお供えしませんでした。(お供え物も手を合わせたあと回収です。ご先祖様ごめんなさいショボーン

 

さて、なんとか墓参りも無事に済ませ、道の駅米沢に戻ってきました。行きは開店したばかりだったのでまだまだまばらな人でしたが、帰ってくると・・・駐車スペース確保も困難なほどの大賑わい。ナント さすがオープンしたてのことだけはある。なんとか駐車して店内をぐるりと見て回ります。あし

実は特産品コーナーの1箇所に我が家のルーツが隠されているのですが・・・それは行ってみて下さい。ウフフ(判る人には判りますウインク

お土産コーナーはさておき(今回はすでに買うものを決めているのですべーっだ!)、フードコートへ。時刻はすでに11時30分。お昼をいただくには丁度いい時刻です。目的はもちろん!米沢ラーメン。チョキ 米沢に来たらこれを食べずして帰れません。

暑かったので(米沢は盆地なので特有の暑さがあるのです暑い)「冷たいラーメン」にしました。ひんやり

冷たいラーメン?冷やし中華冷やし中華じゃ?・・・いえ、山形県特有のラーメンです。普通にラーメンを冷たくすると脂類が固まって汁の上に浮いてしまい、見た目が悪い上に食感や味も悪くなってしまいます。が、この「冷たいラーメン」は温かいラーメンと外見上何ら変わりないのが特徴です。もちろん味も醤油ベースの濃厚なダシに脂分も効いていてとても美味しいです。米沢ラーメンは魚介や鶏ガラを使ったあっさり系のスープに細い縮れ麺が絡まりとても美味しいです。ラーメン

またまたうっかりして写真を撮る前に少し食べてしまいました(のでちょっと型くずれしてますが、ご容赦下さい)

 

米沢ラーメンを出している店は市内に100店舗ほどあり、その多くはラーメン店というよりはお蕎麦屋さんが多いです。ですので閉店時間は早めです。お昼に食べに行くのがいいと思います。米沢に来た折には是非ご堪能あれ!ウインク

http://0141men.com/what/index.html

 

お腹もいっぱいになったことだし、テーブル待ちの人もたくさんいるのでここで一旦お開きにすることに。

妹と別れ一路静岡を目指すのですが・・・やっぱりここまで来たら鉄分補給も。電車

そう、帰路途中にはあの奥羽本線板谷峠スイッチバック遺構があるのです。こりゃ~見ななんねべした~。(見なくちゃいけないでしょう)

というわけで奥羽本線板谷駅へ。JR西日本の駅

 

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板谷峠は奥羽山脈の南東端、吾妻山系を分ける分水嶺に当たり、最高点は755m。その昔、米沢上杉藩の参勤交代や山形への流通はこの高く険しい峠を越さなければなりませんでした。山

時代は進み明治時代半ば、全国津々浦々に整備されていった鉄道網はようやくここ奥羽の地にも訪れることとなりました。しかし、そこでもやはりこの板谷峠が立ちはだかったのです。ナント

ここでちょっと難しいマニアックなお話を。(面倒な方は飛ばしていただいて結構です。)

 

普通、地面に接した物が前に進むには前に進む力が必要ですが(足で蹴り出す、車輪が回転するなど)それには地面との間に”摩擦力”が必要になります。わかりやすく言うと”引っかかる力”とでもいいましょうか。引っかかる力ですから当然、表面がザラザラしている方が引っかかりやすく、前進する力を伝えやすくなります。鉄道の場合は線路と車輪の間の摩擦力ですネ。線路 (これを粘着運転と言っています)

摩擦がなくなると当然引っかかりがなくなり空回りしてしまいます。雪道や凍結路を考えていただけると解りますね。氷

しかし、この摩擦力の力も傾斜が厳しくなるに連れ、下に落ちようとする重力のほうが勝り、物は下に転がり落ちてしまいます。落ちる

摩擦力がそれほど大きくない鉄道の場合、ある程度の傾斜になると線路と車輪の間の摩擦力が足りなくなり、車輪は空転して前進できなくなってしまいます。そこである程度以上の傾斜の峠を超える場合、次のような方法が考えられます。

1.スイッチバックにしてある程度傾斜を緩くして越える。

2.線路上に滑り止めのための軌道を設け、引っ張り上げる。

3.峠の中腹にトンネルを掘る。

 

3は昔はトンネル掘削の技術が未熟であったため、技術的にも金銭的にも不可能でした。

そこで1か2の選択ということになります。設備的には1のほうが簡単で費用も安上がりです。2は”アプト式”といい、レール間に歯車を噛み合わせる歯のついた軌道(ラックレール)を設け、列車側に取り付けた歯車(ピニオンギア)と噛み合わせて列車を前に進ませます。当然ながらラックレール敷設の費用とピニオンギヤを備えた専用列車が必要になり、敷設費用がかさみます。信越本線の軽井沢-横川間は峻険な碓氷峠を越えるため、2しか選択肢がありませんでした。動力源が汽車から電車へ変わったことにより、動力性能が向上したたため坂とトンネルで瞬時に通過することができ、現在アプト式は廃止されています。

 

当初、板谷峠も碓氷峠のようにアプト式を採用する動きがありましたが、最後まで粘着運転にこだわり、1のスイッチバック方式を採用することになりました。ほー

 

奥羽本線の福島-米沢間は7駅ありますが、板谷峠越えの区間は4駅連続のスイッチバック方式となりました。赤岩~大沢です。

そのうち国道13号に最も近く、行きやすい板谷駅から参ります。

駅から数百メーター離れたスペースに車を止め、下に降りていくと旧板谷駅跡があります。

 

雪よけのスノーシェッドです。中はひんやりとして涼しいです。氷山

 

更に歩いていくと現在の板谷駅ホームが見えてきます。(現在、ここから電車に乗るにもこのルートで行きます)

駅舎待合室に訪問者のコメント用ノートがありました。せっかくだから一筆書いていきます。ぺーん

 

現在の路線とホーム。山形新幹線もここを通過します。

隣の赤岩駅は全線通過駅となってしまいました。事実上の廃駅ですね。寂しいものです。泣くうさぎ

 

現在の駅名標と

 

旧板谷駅の駅名標 もはや何駅かわからないですね。

 

旧駅ホームを進んでいくと・・・ヤブにぶち当たりました。ここから先は行けないので引き返します。

 

現路線の勾配標。下り勾配36パーミル(36/1000 1000m進むごとに36m降りる)かなりの急勾配です。

36パーミルと言われてもどの程度の勾配かピンとこない方が多いと思います。

36/1000ですから3.6/100。3.6%の勾配になります。100m進むごとにビル1階分を登り降りすることになります。

傾斜角にすると2度弱ですね。なあ~んだ大した角度じゃないじゃん・・・と思われますが、車両を何両も連結した列車にとってはこれは相当きつい登り(下り)になります。因みに旧国鉄最大の傾斜角を持つ信越本線の碓氷峠は66.7パーミル。約3.8度の傾斜角になります。

 

板谷駅を見たら次は最高点の峠駅へ。峠

曲がりくねった細い道を走ります。峠 この道は米沢八湯の姥湯、滑川温泉、大沢温泉へのルートでもあるため、すれ違う車が結構います。標識に従い最後に急勾配の坂を降りていくと峠駅です。

ここは旧入り口。

駐車スペースは更に奥なので

こちら側が現在の入り口です。

ここが旧駅舎。豪雪を避けるスノーシェッドの中にホームがありました。幼い頃米沢に帰省の折、何度もここに止まりました。懐かしい思い出です。照れ

  

 

現在のホーム。福島方面です。

 

米沢方面。写真左側の線路跡が旧線で、スイッチバックの跡です。福島側から来た列車は一旦この路線で駅に入り、バックで再び本線に戻ってから米沢側へ出ていきます。

駅名標

 

駅構内に36パーミルの勾配標発見。

とそこに・・・

 

山形新幹線つばさ通過!

 

ここ峠駅にはスイッチバックの通過待ちを利用した名物があります。

「峠の力餅」です。もち 駅前の「峠の茶屋」さん。その昔江戸参勤交代の街道であったこの峠で茶店を営んでいた初代当主が福島-米沢間の鉄道工事に従事し、工事 同僚の工事人夫たちに茶屋の餅を振る舞ったのが始まりだとか。なるほど

鉄道完成後、峠駅駅長に「これからはこの峠駅に来た乗客に餅を振る舞ったらどうか」と持ちかけられ、駅での立ち売りが始まったそうです。

以来現在でも短い停車時間の中、二人の売り子さんが駅に立って餅を販売しています。

http://www.togenochaya.com/

と、ちょうど米沢行きの普通列車が入ってきました。お餅売の売り子さんも列車の前後入口付近にスタンバイします。

ドアが開くと共に・・・1000円札を持った手が次々に伸びてきます。すごい売れ行き・・・出費

およそ30秒程度の停車時間でしたが合わせて20ほどは売れていたでしょうか。もちろん駅前の店舗ほか、米沢駅などでも販売してます。

私は列車が去ってからゆっくり売り子さんから買いました。

すみません、中身は撮り忘れました。10個入りで手頃な大きさ。こしあんの普通の大福餅ですが柔らかくて美味しかったです。

「峠の茶屋」さんではその他じんだん餅(ずんだ餅のことをこう言います)や納豆餅など美味しいお餅やそば、うどんなどメニュー豊富です。一息入れるのにちょうどいいですね。コーヒー

駅付近を散策してたら他にもこんなところが。

 

 

鉄道マニア垂唾物のお宝の山です。幸

 

ところで私のハンドルネームの333。何だろうと思われる方もいらっしゃるかと。

上の写真、上り勾配(下り勾配)38パーミルは板谷峠の最大勾配ですが、平均勾配は33.3パーミル。

おわかりですね。キラーン ここから333を採っています。(他にも様々な意味合いが込められていますが・・・)

残念ながら33パーミルの勾配標は見当たりませんでした。(この区間は勾配がきついので登り初めの庭坂-赤岩間にあるのかもしれません)

 

板谷駅付近の踏切を通過する山形新幹線つばさ号。個人的には銀色の車体にグリーンのラインが入った旧モデルの方がセンスよくて好きです。

 

さて、鉄分補給も充分したし、静岡に向けてGO!

途中、13号線沿いの桃直売所でお土産の桃をGET!桃 ここの桃は以前お土産で買っていったことがあったのですがとても甘い桃でした。

で、今回もここで桃お買い上げ。家で食べましたがやっぱり甘かったです。好き

それから、東北道安達太良SAで”かんのや”の家伝ゆべし

 

 

東北土産は数々ありますが・・・私はやっぱりこれです。うんうん

もっちりした食感と甘さ控えめのこしあん、つぶつぶのごまがなんともたまらんです。ペロリ

是非お薦めです。グー

 

お土産もGETしたしあとは一路静岡を目指すだけ・・・と思っていたら、なんと!那須高原から矢板まで25kmの渋滞。びっくり

これはたまらんとSAのスマートICで下に降り、国道4号で上河内SAまで走ることにしました。4号も多少渋滞していましたが高速よりはマシです。そして上河内SAでなんとか高速に復帰。トイレも済ませて仕切り直し・・・と思っていたら栃木~羽生までまたまた25kmの大渋滞。叫び これでは今日中に静岡にたどり着けません。時刻はすでに17時を回っています。渋滞を掻い潜ってなんとか佐野SAにたどり着きました。顔文字

ひとまずここで腹ごしらえしてから善後策を考えます。しかしまだUターンラッシュには早いはずだが・・・。うん

結果・・・ガソリンも少なくなっているし、佐野SAのスマートICで下に降り、まっすぐ圏央道を目指すことにしました。なるほど!

結果的には正解でした。圏央道の白岡菖蒲ICからは実にスムーズ。途中、睡魔に襲われ東名高速中井PAで休憩を入れて実家についたのは23時30分でしたナント。前回行った時は19時には着いたはずなんだが・・・久しぶりにお盆の本格的渋滞にハマりました。困った

しかしながら最後のリンドウはお墓に供えられたし、妹の元気な顔も見られたし、鉄分補給もできたし、言うことなしです。Good!

 

おまけ:実家についた翌朝・・・母から「お味噌は?」・・・しまった~びっくり 頼まれて買っておいたお味噌、家に忘れてきてしまった~ガーン

     このお味噌、実に風味がいい上に容量がたくさん(2kg)入っていてそのうえお安い。というわけでいろんな方から注文受け付けて買 って帰るのが通例になっていましたが・・・出掛けにバタバタしていて忘れてきてしまった苦笑い ごめんなさい。何かのついでに送ります。shokopon