龍馬の最期 考えない
写真撮影の前、記者を被写体にカメラマンが事前チェックをしていると、
「ほら、笑って、笑って!」と声が飛んできた。
ちゃめっ気たっぷりの顔が、会う人が皆、魅せられた、坂本龍馬と重なった。
幕末の江戸にタイムスリップした現代の医師・南方と、当時の人々の
ふれあいを描くSF時代劇。2009年の前シリーズでも、
南方を支える豪放磊落な龍馬を熱演した。
「初回は男の友情物語的で、“いいヤツ・龍馬”だけで押せていけた。
でも今回は龍馬が薩長同盟に奔走し、大政奉還へと進んでいく、
ますますきな臭い時代。いいヤツだけじゃ終われない」
撮影の合間、年表を見る機会が多くなった。
「行間にある深みを増させるためには、歴史事実や時代の空気感まで
イメージしておかないと、薄っぺらくなってしまう」
龍馬暗殺がどう描かれるか。南方は龍馬を救えるのか。だが、
「Xデーをクライマックスにして彼の人生を考えないようにしている。
純粋に国を思っている男として、明るく生きられたらいいのかなと思っています」と、自然体で臨む。
Q タイムスリップするとしたら、どの時代がいいですか?
A 恐竜時代。恐竜がズドーン、ズドーンと歩くのを見てみたい。
Q 学生時代、歴史は得意でしたか?
A 世界史は好きでした。
でも、日本史は選択していないんです。
難しい読み方をする名前の漢字が苦手なので。
今も、昔の人の名前の読み方は毎回、調べてます。
Q ストレス解消法は?
A 基本的にジョギングなんですけど、大声を出すのもいい、 っていうことが最近、わかりました。でっかい声でセリフを言ってみたり。鬱々としがちな時に、大きな声で叫んでみると、いいですよ。
Q 一番、感動したことは?
A 初めて立って、歩いている自分の子どもと、
それを見る妻の姿に感動しました。
JIN―仁―(17日からTBS系 日曜後9・00)
尊皇派と佐幕派が激しく争うなか、坂本龍馬(内野聖陽)は、
瀕死の重傷を負った佐久間象山(市村正親)の治療を南方仁(大沢たかお)
に依頼。一命をとりとめた象山は意外な言葉を口にする。
プロフィール |
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うちの・まさあき 1968年9月16日、神奈川県生まれ。早稲田大学在学中に文学座研究所へ入所。96年のNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で人気を得る。NHK大河ドラマ「風林火山」、舞台「イリアス」ほか、テレビ、舞台などで幅広く活躍する。 |
仁役の大沢たかおさんのインタビューを先ほどの記事で紹介しましたが
龍馬役の内野さんの記事もあったのでUPしました。
豪快で愉快な龍馬に、生真面目な仁とのアンバランスな間の
二人ですが、息のあった名演技は前回以上に楽しみです。(笑)