現状では
医者は、人を安楽死することは
できないけど
獣医は、動物を安楽死する
ことができる。
動物の安楽死は、
獣医の裁量に任されていて
安楽死に対する
ガイドラインはないんよ。
獣医によって
安楽死する先生もいれば
しない先生もいる。
ぼくは、安楽死を実施する
こともある。
人の医療の記事で
興味深い記事があった。
ある先生が学生に安楽死について
講義をおこない、その後、
末期がんで安楽死を
希望している患者に対し
「あなたは安楽死に賛成か否か」で
グループ分けをして
反対のグループと
「賛成」を2つのグループに分けて
1つは「自殺ほう助」のみ
目の前の患者が毒薬を飲むのを
見守るタイプの安楽死にのみ賛成。
もう1つは「積極的安楽死」
医師が毒薬を患者に投与する
ことにも賛成の3つに分けた。
そうするときれいに3つに
分かれたそうなんよ。
動物の場合は「自殺ほう助」
と言うことはできなくて
獣医師が動物に直接手を下す
ことになる。
動物が安楽死を望んで
いるかどうかはわからない。
動物が痛みや苦しみで
つらそうな時は
飼い主さんと獣医師が相談して
獣医師が安楽死を実施する
ことになる。
動物に毒物を飲ませて
安楽死することはなくて
手術の時と同じように
痛みも何も感じない
麻酔がかかってる状態にして
静脈内に心臓が止まる
注射薬を獣医師が
投与していく。
ぼくが安楽死を実施する時は
ぼくが動物の命を奪う
ことになる。
「本当にぼくが動物の大切な
命を奪ってもいいのか」
と言う思いと
「動物を痛みや苦しみから
解放させてあげられる」
と言う思いとが入り混じる。
動物を痛みや苦しみから
解放させてあげられるのは
獣医の責務でもあり
仕事でもあると思ってる。
安楽死をして正しかったのか
どうなのかは
ぼくが死んだ後に
虹の橋のたもとに行った時
にわかるだろう。
「てめー、殺しやがって」
と言われるのか？
「痛みから解放してくれて
ありがとう」と言われるのか？
まぁそれまでは十字架を
背負いながら生きるわ。
地獄行きで虹の橋のたもとには
行けんかもしれんけど。笑
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
獣医師シワ男
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