猫の老化に伴う一般的な変化 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
 
前回は、猫の老化について話をしました。
今回は、猫の老化に伴う一般的な変化の話をします。
 
老化に伴う一般的な変化としては、主な臓器に変化が表れてきます。
歯の病気や泌尿器感染症の発生は、年齢と共に増加する傾向があります。
 
皮膚の弾力も落ちてきますので、脱水を確かめるのに皮膚を引っ張ってどのくらいで戻るかどうか確認するのですが、それの判断が難しくなります。
 
免疫系も低下してくるため、感染してからの反応が遅く、弱くなります。
その為、アトピーなどの症状がこれにより軽減することがあります。
 
消化器臓器の機能も低下していき、消化能力も落ちてきます。
消化機能が低下する原因として考えられるものとしては、胆汁の変化、酵素の分泌と活性の減少、腸管の上皮細胞の萎縮、胃内容物の排泄時間と消化物が通過する時間の変化などがいわれています。
 
猫のエネルギー要求量は、年齢とともに減少していきますが、消化機能も低下することから、実際の消化能力の低下を補うために、高齢の猫では食事量が増えることあります。
 
嗅覚や味覚も衰えていくので、嗜好も変化してきます。
味が濃くないと食べなくなってくる傾向があります。