犬、猫の体液と病気の関連 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
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おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、体液を東洋医学でいう津液の話をしました。
今回は、津液の続きの話をします。
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体の中の液体全てを津液という話をしました。
東洋医学では、涙、汗、よだれ、唾液、鼻水を五行に分けて五液といいます。
鼻は、鼻水が潤いを持たせています。
鼻は、鼻で呼吸し、肺に送っていきますので、鼻水は肺の液と考えられています。
肺に熱が出たり、肺が乾燥したりすると鼻水が少なくなるため、鼻が乾燥するようになります。
肺の氣が悪くなると鼻水が詰まったり、鼻水がたくさん出たりするようになります。
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目は、肝とつながっていて、涙は肝の液体といわれています。
涙の量が少なく、目が乾燥して、動きにくくなるような症状は、肝の血の不足によって起こると考えられます。
風に当たると涙が出るのは、肝と腎の両方の氣が少なくなると涙が出るようになると考えます。
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汗は、心の液体とされています。
津液の1部が血になりますので、その血とつながっているのが心になります。
心の陽が足りなくなると汗がたくさん出て、心の陰が足りなくなると汗が出なくなります。
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よだれは、口の中を潤っています。
口は脾とつながっていることから、脾の体液とされています。
脾胃の消化によって作られる津液がうまく上に運ばれないとよだれは減ってしまい、口が渇くようになります。
脾の氣が足りなくなるとよだれが増えるようになります。
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唾液は、舌の下から出てくるのですが、そこが腎の経脈の通り道になっていますので、唾液は腎の液体といわれています。
腎が問題なければ、口は潤って滑らかになっているのですが、腎の氣が足りなくなると口が乾燥するようになります。
唾液とよだれは、同じように見えるのですが、東洋医学では区別しています。
唾液をよく吐く場合は、腎に対する対応をおこないます。
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このようにそれぞれの五液と五臓がつながっていると考えるのですが、これは絶対的なものではありません。
汗は心の液と話しましたが、関係しているのは、心だけではなく、肺、胃、腎などとも関係しているので、他の臓器ともつながりもあり、全体をみる必要があります。
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