犬の肥満細胞腫のステージ分類について | 人間より動物好きの獣医 シワ神シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
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肥満細胞腫の話をしていますが、今回は、肥満細胞腫のステージ分類について話をしようと思います。

犬の肥満細胞腫の広がりの程度を決定するためにステージ分類をおこないます。
犬の皮膚の肥満細胞腫のステージを分類するために確認していきます。

ステージ分類の概要は、
ステージ0は、不完全な切除をされた単発性の腫瘍で局所リンパ節に浸潤はない

ステージ1は、真皮内に限局する単発性腫瘍で、局所リンパ節浸潤はない

ステージ2は、真皮内に限局する単発性腫瘍で、局所リンパ節の浸潤を伴う

ステージ3は、多発性の真皮腫瘍または大型の浸潤性の腫瘍で、局所リンパ節浸潤を伴うまたは、伴わない

ステージ4は、遠隔転移または、全身性に浸潤している腫瘍の全て

以上のように分類されています。

このステージ分類をおこなうために血液検査、リンパ節吸引検査、レントゲン検査、エコー検査、骨髄吸引検査などの検査をおこないます。

血液検査では、貧血がある場合は、消化管内出血が考えられたり、好中球の左方移動がある場合は、消化管穿孔があり、腹膜炎が起きている可能性があります。
肥満細胞腫から慢性のヒスタミンが出ているのが原因になります。
全身性に肥満細胞が見られる場合は、循環血液中に多数の肥満細胞が見られることがあります。

リンパ節吸引検査では、リンパ節に肥満細胞が見られる場合は、リンパ節転移を起こしている場合があります。

レントゲン検査、エコー検査では、脾臓の腫大や肝臓の腫大がみられる場合は、全身の肥満細胞腫の転移がおこっている場合があります。
エコー検査で、結節やびまん性のエコー像が見られた場合は、細胞診をおこない転移を起こしていないかどうか確認致します。

骨髄吸引検査では、骨髄検査で、肥満細胞が認められる場合は、全身性の肥満細胞腫の転移が考えられます。

これらの検査をおこなうことで、ステージ分類をおこなっていきます。