腎不全の原因によって違ってくる予後 | 人間より動物好きの獣医 シワ神シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
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腎不全の話をしてきました。
腎不全の最近の傾向として、少しずつ腎臓のリンパ腫が増えてきました。

近年では、エコー検査の精度が上がったからなのか、診断ができるようになったからなのか、ほとんど見られなかったレアな病気が、メジャーになりつつあります。

腎臓のリンパ腫は、今まで多くなかったのですが、最近はちょくちょく見られています。

腎臓のリンパ腫は、今まで話してきた治療で対応できるような病気ではありません。
リンパ腫は悪性の腫瘍になりますので、食事療法や内服、鍼灸治療、ホモトキシコロジー治療などが効きません。

抗がん剤治療をおこなうのですが、あまり効果がなく、うまくコントロールすることができません。
なってしまうとほとんど治療がうまくいかず、亡くなってしまってことが多いです。

なぜ、腎臓のリンパ腫が近年、多くなっているのか原因もわかっていません。
発見したときには、かなり進行していて、両方の腎臓にあることが多く、外科的治療もできないことが多いです。

片方だけであれば、腎臓の摘出も治療方法になるのですが、両方の腎臓になっていることが多く、摘出することもできないことが多いです。

腎臓の対症療法をおこないながら温存治療をおこない、抗がん剤などを併用して治療をおこないます。

腎不全の原因により、温存治療がうまくいって長生きできる場合もあれば、どうにもならない時もあります。

全ての腎不全が同じではないので、原因によって予後が違ってきます。
他の病院からセカンドオピニオンを求めて、当院にいらっしゃる飼主様の中で、慢性腎不全と言われたとよくお伺いするのですが、慢性腎不全は診断名であって原因名ではありません。

何が原因で、腎不全になっているかによって、予後が変わってきます。
その原因によっては、ホモトキシコロジーがうまく効く場合もあれば、何をやっても難しいという時もあります。

もっと早く診断ができていればと思うことが多々ありますので、定期的な尿検査やエコー検査をもっとおこなっていただけるようにアナウンスをしていきたいと思います。