腎臓の中医学的な鍼の治療方法 | 人間より動物好きの獣医 シワ神シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

腎不全を中医学的に考える話をしました。
今回は、腎臓に対する鍼治療の話をしようと思います。

中医学的には、腎の働きは、生命の元である精を蓄えておくところで、腎精は加齢と共に徐々に減少していきます。

腎機能の低下を引き起こす原因として、風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪の六淫の邪によるもの、過度の疲労、加齢などがあります。

慢性疾患になるとどのような慢性疾患であっても、腎が足りなくなる「腎虚」が起こります。

腎の病機として、多くの場合は、腎が足りなくなる「腎虚」で主として、腎気虚、腎陽虚、腎陰虚、腎精不足が現れます。

腎気虚が見られると、尿失禁、排尿障害、有痛性排尿困難が見られ、暖かいところを好むようになります。
このような場合は、腎を補うように補腎をおこないます。
補腎をおこなうようなつぼや温めるように温灸をおこなったりします。

腎陽虚が見られる場合は、体が冷えていますので、冷えを嫌って、暖かいところ好みます。四肢が冷たくなり、腰痛が見られたり、脱毛、四肢や腹部の浮腫が見られます。
このような場合は、腎を補うように補腎をおこないます。
補腎をおこなうようなつぼや温めるように灸や棒灸などをおこない、温めるようにします。

腎陰虚が見られる場合は、排尿障害、有痛性排尿困難、腰の痛み、痩せて脱水が見られ、喉が渇いたり、涼しいところを好んだり、息切れを起こしたりします。
このような場合は、熱がこもっていることが多いので、熱を取るようなツボを使います。
熱がこもっているので、灸を使って温めるようにすると逆効果になりますので、注意が必要です。

腎精不足が見られる場合は、老化が早い、歯が悪い、骨の病気、腎陽虚になったり、腎陰虚になりやすくなります。
このような場合は、腎を補うのと精を養うようなツボを使います。

慢性腎不全になると腎虚が見られるようになり、補腎をする必要がありますので、どちらかというと腎を補い、温めるようにすることが多いです。

補腎をして、腎臓の周囲を温めるだけでも腎臓の値がよくなることもあります。
このような治療は、現代医療にはありません。
現代医療と中医学の統合医療をおこない、それぞれの良さを生かした治療をすることができれば、より動物の為になると思うのです。

腎臓の周囲を温めるだけで、腎臓の値が下がるなんていいと思いませんか。
うちの17歳の老猫も腎臓の周り温めて、補腎しています。
気持ちよさそうですよ。