犬、猫の鍼灸治療の肺の特徴と役割 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
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肺は、呼吸をおこない、宣発と粛降の機能を持っていて、水を全身に巡らせます。
宣発とは、上へ外へと広げて行くことです。
この機能で、気や津液は全身へ、とくに上へと広がっていきます。

肺は、心をサポートして、血の循環と気血を調整し、五臓の調和をはかります。
血の異常では、肺に対する治療も大切になります。

清気を吸い込んで、汚れた気は、肺へと運ばれて、鼻から吐き出されます。
吸い込んだ清気は、水穀の清気と結合して、元気となり、生命の維持作用を発揮します。

肺は、鼻に開孔すると言われ、肺に病変があるとその症状は常に現れ、鼻づまりや臭覚に異常が起こります。さらにひどくなると咳や呼吸困難になります。
肺の異常は、咳や呼吸困難、体力がなくなって疲れやすくなります。

衞気が体表に広がっていくのも宣発の機能になります。

粛降とは、下へ内へと向かうことです。
外気を吸い込んで肺に下ろします。
気や津液を下半身へと下ろします。
気道の汚れをきれいにする働きがあります。

津液も宣発と粛降で、循環しています。

肺は、給水ポンプのように働いて、水分を全身に巡らせて、余分な水は体の上方では、汗として排泄され、下方では、尿として排泄されます。
汗腺の開閉を調整して、汗を出します。