犬、猫の健康診断で無症状なのに肝臓の 値が上がっている場合 | 人間より動物好きの獣医 シワ神シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
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前回は、無症候性の先天性門脈体循環シャントの話をしました。

同じ無症候で胆汁酸が高くなる病気で、肝微小血管異形成の話をします。

肝微小血管異形成は、明らかなシャントの血管が認められない肝内微小血管の異形成によってなります。

肝内門脈から肝静脈間の異常な微小潅流の存在が疑われていますが、明らかな病態は不明です。

肝微小血管異形成は、門脈体循環シャントと肝組織学的には、はっきり区別ができない病気です。

門脈体循環シャントよりもはるかに発生頻度は多いと考えられています。
遺伝的に関連がある病気だと言われています。

多くは、無症状で、肝疾患の進行もないのですが、胆汁酸の異常は、生涯持続するため、特発性空胞性肝障害とともにこの病気をどう診断して、どう治療するべきなのか、今のところ結論は出ていません。

診断は、現在のところでは難しいですが、CT検査、エコー検査をおこない、門脈体循環シャントを除外して、組織診断し、診断することになります。

全く症状がなく、経度から中等度の胆汁酸の上昇が持続的に見られ、純血種で、エコー検査で異常がなく、CT検査で、シャント血管がないことで、肝微小血管異形成と仮診断することもあります。

確立された治療方法がなく、対症療法になることが多いです。