うさぎの顔面膿瘍 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
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うさぎの顔面膿瘍は、顔に膿瘍ができる

病気で多く見られます。



顔面膿瘍は、歯からの感染によるもの

多いです。



検査によって外傷や異物が入っていないか

過長歯による鋭い尖りによって粘膜が

損傷していないかなどを確認します。



検査によって歯周疾患や歯内疾患などが

考えられる場合は、周りの組織にどのくらい

広がっているのかを確認します。



歯の根元はそれほど問題なくても

歯は密接していますので、周りに波及

していることも多いです。



特に下額の切歯は前臼歯と非常に近いので

切歯に問題があると臼歯にも影響している

ことが多いです。



1本の歯が膿瘍の原因と分かった場合は、

その歯を抜くことになります。

膿瘍の進行が周りの歯も巻き込んでいる

場合はそれらも抜く必要があります。



病気の根元が除かれないと治療がうまく

行きません。



膿瘍は前部を摘出することが望ましいの

ですが、めったにできることではありません。

前部が取りきれないことがほとんどなのですが

その場合は、膿瘍の壁を取り除き、

肉芽をつくることで塊となりよい結果に

なることがあります。



顔面膿瘍の完治は、なかなか難しいのですが、

根気を持って治療することでよい方向に

することはできると思いますので、

積極的に治療することが大事ですね。




動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ