本日未明、アメリカのオバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長が1961年の国交断絶以来初めて会談を行いました。
オバマ大統領は昨年末よりキューバとの国交正常化に向けた動きを進めており、今回それが形となって現れた格好です。キューバ自身も、ニッケルに依存する資源貿易が思わしくなく、国内経済が思わしくない中で、国交正常化とテロ指定国家リストからの削除を実現することで、アメリカからの資本を呼び込みたいという狙いも見えます。
これによって、ロシアは中南米における橋頭堡と考えていたキューバ戦略を見直さざるを得なくなりました。中国にしてもキューバに資本投下していましたが、アメリカ資本が流れ込んでしまえば旨みはなくなるわけで、中国、ロシアの対中南米政策にはインパクトは大でしょう。
もっとも、キューバとの国交正常化については、アメリカ国内では両手を挙げて賛成とはいかないようです。与党民主党内でもキューバとの関係正常化に不快感をあらわにする上院議員もいるなど、一筋縄では行かないようで、まして議会の多数派を握る共和党が今後どのように対応するかも注目されます。
いずれにせよ、オバマ大統領はイランとの核問題に関する合意にも見られるように、外交に力を入れて得点を稼ごうとしていることが強く伺えます。私自身はキューバとアメリカの国交正常化は歓迎です。