上野ストアハウス

 

上野ストアハウスで,『ジャガーの眼』を観劇した。これは,偶然見つけたもので,唐十郎では,『吸血姫』『透明人間』『少女仮面』などを観たことがあった。いずれもたいへんな人気である。

この劇は,テントで最後に周囲もの風景が見えるような演出がおもしろい。また,どぎつい音楽が流れたりするが,その場面で非常にインパクトがあってなるほどなあと思うばかりだ。上野ストアハウスは寒くて,暑いテント劇場の過酷さとか,みなで膝をならべてぎゅうぎゅう詰めになるような悪条件はまったくなく快適に楽しめた。

しんいちは,女探偵くるみの存在に苦しめられた。あなたの眼は,あなたが移植した右目は,じつはまだ角膜が以前の持ち主が脳裏に焼き付けた風景やら,思い出が残されているのよ。その思い出がよみがえり,きっとあなたは今の妻ではなく私を選ぶのだ。と,そのようなやり取りがある程度の説得力と,不思議な時間体験が続く。

アングラという世界なのだろうか。だんだん慣れるとおもしろい。今回みたいなのは,寺山修司の世界も示唆しているようで,わかる人はもっと懐かしいのかもしれない。コントのやり取りがすごいし,盛り上がって踊りになって軽快だし,すごく良くできていると思う。