先日、ある現役の漫画家の方からメールをいただき、出版社と漫画家の片務的な契約など、業界の問題点についての相談をいただきました。

 

フォーラムなどでも特に新人作家への待遇面などで、業界として改善した方が良い課題などについては話を聴かせていただいておりましたが、折角ご連絡をいただきましたので、オンラインではありますが、直接お話を聴かせていただくことにいたしました。

 

 

相談の詳細については個人情報であるため明らかにはできませんし、個別の事情も多くあるかとは思いますが、ポイントとしては

 

・出版社から作家に提示される契約書に出版社有利な条項があり、作家側の権利が侵害されている(ケースがある)

・これまでは、「出版社が発掘した新人作家を育成していく」という形だったものが、「ネット上でバズッた新人がそのまま一気に売れていく」という形が多くなり、作家サイドに社会経験も含めた知識や知見が少ない

・同じフリーランスでもアニメーターや俳優などは組合があるが、漫画家にはなく、労働問題になった際に頼るところがない

・作家がSNSなどで作品の紹介や宣伝などを行うことは出版社(編集者)がさせているケースがあるが、その労力は自助努力の範囲として対価性を認めず、万一炎上したとしても自己責任として守ってくれない

・小さい出版社の場合、校正・校閲部門がないところもあり、作品の正確性や信頼性を担保できなくなっている。出版社の業務として校正・校閲部門は必須とすべきではないか。

 

ということでした。

 

私からは、年度内にフリーランスのためのガイドラインが策定される予定であり、担当部署の方に相談内容については参考として伝えさせていただくことにいたしました。

また、そのガイドラインの周知啓蒙の徹底や相談窓口を開設することについても、政府に対して提案してまいります。

 

日本が誇る漫画やアニメなどのコンテンツ産業は、良質な作品を生み出してくださるクリエイターの力が源泉でありますので、引き続き、クリエイター支援に取り組んでまいります。