読書感想文『狭き門』 | 藤原総一郎(神奈川県出身)の自由気ままなブログ

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某メーカーに勤務中。38歳二児の父です。日頃のことなど、色々綴っていきます。

前回に続いて、読書感想文のお話を。
娘は400字詰め原稿用紙との、壮絶な格闘を制しました。お疲れ様!
お盆の今週、本の返却に行く娘に付き添いました。彼女がお供にOKを出してくれるのは、いつまででしょう。父として楽しみなような、寂しいような。

休暇用にと、普段より多めに本を借りました。やわらかめのもの、下の子用の図鑑、道の駅のガイド、推理もの。
それから娘を見習って、難しそうなものを一冊。夏休みの宿題気分で。
アンドレ・ジイドの『狭き門』です。
高校生の頃、読まされて面倒になりました。登場人物が多くて台詞が難解で、頭に入らなかったのです。

時間のある今なら、読破できるかもしれない。
家族サービスの合間に、再挑戦してみました。

……やっぱり難しかったです。

【娘に話した、とても粗いあらすじ(間違いの可能性が高いです)】
主人公ジェローム君は、従姉妹のアリサちゃんが大好き。アリサちゃんを天使のように見ているよ。
アリサちゃんは熱心なキリスト教徒。お母さんが不倫していなくなったことで、ますます神様の道に惹かれた。多分、自分はお母さんのようにはならないぞ! って。(この辺りで人物相関図を書きました)
ジェローム君はアリサちゃんのためにと、アリサちゃんと同じ清く正しい道を進もうとするよ。
でもアリサちゃんにとって、ジェローム君のやり方はちょっと違うものだった。アリサちゃんのために神様に尽くすのと、神様のためにただ頑張るのは別だからね。
だからアリサちゃんはジェローム君に教えてあげるんだけど、話が上手に伝わらなかったみたい。それにアリサちゃんは叱ってるけれど、ジェローム君と神様を通じて仲良くするのは嬉しいみたいなんだ。(この辺りで娘がこんがらがってきました。僕も説明が怪しい)
アリサちゃんは、この世で幸せになってはいけないと思っていた。この世で幸せになると、天国に迎えられないから。それでジェローム君との婚約を遠ざけたり、妹とジェローム君の仲を応援したり、馬鹿になった振りをしたりして、結局いなくなっちゃった。亡くなっちゃった。
この世のいいことを捨てて、あの世を取ったんだ。ジェローム君が天国に行けるように、目を覚まさせてあげたとも言える。
突然アリサちゃんが死んだと伝えられて、ジェローム君は訳が分からない。アリサちゃんの日記を読んで、彼女の気持ちに気付いて終わり。
(娘、首を捻りっぱなし。ごめんね)

昔よりは読めました。途中で放りませんでした。それでも、疑問が色々。
僕は教会と無縁の生まれ育ちをしているので、ひたすらに狭き門に入ろうとする心理が解らないのです。何故大事な人を切り捨てて、辛い道を選ぶのかと。宗教の差が、言語の差のように感じられました。
ただ、母親の不貞を知りながらも何もできなかった、アリサの無力感は受け入れられました。反発で、一層神様の側に傾いたのかな、とも。
でも後半に行けば行くほど、ジェロームとアリサの我慢比べっぷりに疲れてきました。特にアリサが読めませんでした。ジェロームのためと言いながら、彼の意志を無視して自己完結する。その勝手さは、家出した母親にも通じるのではないでしょうか。
無理にハッピーエンドにする必要はない、でももやっとするお話でした。


なお、ぱらっとめくった嫁さんの感想は
「再放送の昼ドラ?」
でした。何て広き門。