毛沢東といえば中国国民党とともに日本軍と戦い今の強大な中国共産党を作ったイメージだろうか? そんなイメージを覆すのがこの本。題名は潔く「毛沢東」。短い題名に良書多し。
この本の内容は簡単に言えば日本軍を利用し、さらに同じ民族の蒋介石率いる国民党をも利用して、抜け目なく共産党を拡大していったという内容。孫子の兵法が生まれた国の指導者の抜け目のなさを思い知る。抗日には兵力の10%しか注がず、日本軍との戦いは国民党に任せ自分たちは力を溜めて人民の赤化に力を注いでいたという。まさに戦わずして勝つ。味方さえも、そして敵であるはずの日本軍をも利用して勢力を拡大。
狡猾というか効率的というかズル賢いというべきか、、、。ある意味、私に足りないものである。とはいえ本書にも書いてあったが、あまり戦おうとしなかったのは決して共産党軍が弱いというわけではなく、むしろかなり強かったそうだ。そうではなくてエネルギーを戦いではなくて共産党の拡大のほうに向けていたというだけ。国民党が日本軍と戦っている間に力を溜めておこうという魂胆。自軍の兵士を無駄にしなかったという点ではまさに孫子の兵法に書いてある通りで関心する。
この本の内容を投資に活かそうと考えたとき、株価の上昇はほかの投資家に任せて大幅に下落したときに彼らから安い価格で買うというのはどうだろうか? エネルギーと資金を効率的に使うとなるとやはりそれがいいのではないかと思う。
それにしても日本もこれぐらいの狡猾さが必要な気がする。隣の大陸にはそんな毛沢東の血を受け継いだ人たちが権益を拡大しようと虎視眈々と狙っているのだ。経済大国から落ち続ける日本は初期の毛沢東が率いた共産党のように狡猾に省エネルギーで中国やアメリカから学び、そして利用し最大の効果が得られるように将来を見据えて行動していかなければいけないと思う。
現在の中国の経済発展の基礎を築いた鄧小平が韜光養晦(とうこうようかい)を掲げていた。この意味は実力を隠しながら力を蓄え来るべきときを待つという意味だ。もはや今の日本に必要なのは鄧小平が唱えた韜光養晦だと思うが如何だろうか?
