狛江市は、東京の世田谷区に隣接し、多摩エリアにある東京で最も小さな市です

全国でも埼玉県の蕨市に次いで2番目に小さい市です

そのためか、東京都に在住の人達からも狛江市が何処にあるのか?

わからない人が数多くいます

 

狛江市の由来は、朝鮮半島から渡来した「高麗の人が住む入り江」から

「狛江」になったという説と

百済国王が高麗人を日本に帰化させた地で「狛(高麗)の里」と呼ばれていた

ことを由来として「狛江」になったと云う説があります

その〝狛江〟の総鎮守なのが「伊豆美神社」です

 

◆伊豆美神社  社号標

◆伊豆美神社

東京都狛江市中和泉3-21-8

ご祭神は大国魂大神、以下六所宮のご祭神(小野大神、小河大神、

氷川大神、秩父大神、金鑚大神、杉山大神)

今から約1100年前の平安時代、宇多天皇の御代、寛平元年(889年)9月20日

現在の元和泉2丁目(現在 末社の水神社がある場所)に府中の六所宮(大国

魂神社)の分霊を祀り、「六所宮」の名で奉斎されたのが始まりです

天文19年(1550年)多摩川の洪水のため、現在の境内に移されました

明治元年(1868年)には、社号を地名の「和泉」に因んで伊豆美神社と改称

花崗岩で造られた大鳥居の扁額は、神社本庁の長老で明治神宮

宮澤宮司の筆によるものです

 

長い参道の入口にある小さな石造りの鳥居は、慶安4年(1651年)

この地の領主で徳川家の旗本石谷清定の三男貞清が寄進したものです

江戸時代初期の石造鳥居は、都内でも数が少なく市内最古の鳥居です

◆伊豆美神社鳥居

 

石造鳥居をくぐってすぐ右手に、別当だった行宝院旧跡があり

さらにその奥に社務所があります

◆垂泉山上泉寺 行宝院旧跡

◆社務所

◆梛(なぎ)の木

平安を祈る魔除けのお守りとして、縁結び・成長・魔除けのお守りとしても

古くより大切にされてきたとのことです

◆神輿の倉

◆手水舎

 

◆狛犬

 

参道の左右に境内末社があり、正面に拝殿が見えます

手水盤、灯篭、百度標があります

手水舎で身を清めてから参道を進み、左手に福徳稲荷神社、諏訪神社が

合祀された神社が鎮座しています

◆福徳稲荷神社、諏訪神社

ご祭神は、福徳稲荷大明神、諏訪大明神、建御名方大名神、

白幡菅原朝臣、源頼朝公霊位

ご神徳は、五穀豊穣、殖産興業繁栄等

 

右側手前にあるのが神明宮、その奥に靖国神社が鎮座されています

◆神明宮

ご祭神は、天照皇大神、豊受皇大神、素戔嗚尊、熊野大権現、

柳久保稲荷大神、水速能売大神、菅原道真公霊位

ご神徳は、家族円満、延命長寿等

◆靖国神社

 

◆狛江総鎮守伊豆見美神社御鎮座1,111年斎行記念碑

◆井伊直弼公敬慕碑

明治34年(1901年)に建立

表側に「故正四位上左近衛中将井伊直弼公敬慕碑」と刻まれ

裏側の上部に「開港碑」と下部に銘文が刻まれています

 

 

境内の様子、右から拝殿、参集殿、神楽殿があり

参集殿と神楽殿の間を奥へ進んで行くと御霊神社が鎮座されています

左から神楽殿、参集殿

 

◆拝殿

 

◆伊豆美神社由緒

社殿の向かって右手に石碑や祠が並んでいました

◆三社宮(左)と伊豆美神社碑(右)

左から山際大神、厳島大神、稲荷大神

 

三つ並んでいる祠は、以前の神明宮と稲荷神社のものとのことでした

どの祠がどの神様かはわかりません

 

◆本殿

本殿の裏手に御神木であった「伊豆美神社のアカマツ」のあった地です

◆伊豆見神社の大蛇

「伊豆美神社に、今はないが大きなマツの御神木があって落雷で裂け、ウロが

できた。倒れないようにするため、ウロの上方にかめを伏せ、根元をコンクリート

で固めた。すると氏子の毛塚鈴田さんの夢枕に、そのウロにすむ大蛇が現れ、

息ができないで苦しいよ、と訴えた。さっそくコンクリートの一部を欠いてやり、

やがて大蛇を祀る小さな石の祠を建てて、その名を妙玉郷社(みょうぎょくごうしゃ)

大善神とした。妙玉様といわれている。」と伝えられています

◆妙玉郷社大善神

◆今はなき御神木「伊豆美神社のアカマツ」についての説明看板

後方の木の生い茂った森が兜塚古墳です

この地は、古くから腰掛塚と呼ばれ、伊豆美神社のご祭神を多摩川の洪水で

旧社地から現社地に遷宮した際の仮宮を奉安した所です

◆御霊神社

参道に並ぶ左右21個の石は、山王二十一社(山王一実神道)を祀ったことから

始まったものです

この石をなで、その手で病に冒されているところをなでると癒されると云います

◆御霊神社碑

「此の地は、古くから腰掛塚と称し、伊豆美神社の御祭神を多摩川の洪水

により旧社地である大塚山(現在の水神社付近)から現社地に遷宮した際、

仮宮を奉安した所とされる意義深い所である。

1960年頃までに残存した形は、径15m程の起伏があり塚の形態を残していた。

又、此の地は往古御霊大神を鎮斎した、御霊神社跡地とも記されています。

この由緒に基づきここに御霊神社を再建する事にした。

尚、参道の両端に配置した21個の石は、山王二十一社(山王一実神道)を

祭った事から始まり、毎年7月21日は「御石祭り」と称し古式に則り祭典が

行われていたと言う。この日は大変賑わったと伝えられている。

参詣の人々等はこれらの御石をなで、その手で病におかされた所を撫で

癒したと伝えられている。此の様に様々な歴史を辿り今に至っている。

今ここに其の形態は変わったが往古を甦らせ神霊を奉斎し鎮座す。

平成9年7月21日         伊豆美神社」

◆伊豆美神社の御朱印

◆伊豆美神社周辺マップ

<参考文献>

・現地説明看板

・狛江市役所ホームページ

・タチカワオンライン エリアガイド

・ウィキペディア