百花繚乱!  今、花盛りです!!


   前回に続いてハーミテージ・ウィステリア(藤の木庵)の庭に咲く花たちを紹介します。



6月に入って一段と花の数が増し、百花繚乱の様を呈しています。



前回紹介したジャーマンアイリスや美女撫子、バラたちは一段と花数や種類を増し、色鮮やかに豪華に咲き乱れ、シャクヤクやポピー、西洋オダマキたちも負けじと咲き誇っています。


今、藤の木庵の庭で咲いている花々が幾種類あるか私にも分からないほどですが、その中のいくつかをここに紹介します。


数種類あるジャーマンアイリスの中から今咲いているものを並べてみました。




ジャーマンアイリスは、アヤメや菖蒲の仲間、花が大きく立派で、花色が多種多様なのが特徴。




次は、庭のあちこちに植え込んだ美女撫子。

2年草で一昨年の秋に種を蒔き、苗を作り、ガーデンに植え込んで、足かけ3年、やっと咲いてくれました。

花色は多種、花は一重、希に八重咲きが混じります。





撫子の後方にピンク色にかすんで見えるのが宿根ネメシア、白やピンク、うす紫の淡い色調で、カスミソウのように咲き、花期も比較的永く、花壇の前景に植えるのに適しています。




次は、バラ!

少しずつ集め、藤沢から鉢植えで運んだものと合わせ、現在15種以上、

知人から頂いて名前も分からないものまで入れると、20種以上はあるかと思います。

みなそれなりに美しく咲いてくれます。

藤沢から運んだ株もやっと明野の地に慣れてきたようです。

今年は沢山蕾を付けてくれました。


  明野に来て購入した ’あずみの’



  藤沢から持ち込んだ ’アンクルウォルター’



       剣弁で深紅の ’アンクルウォルター’ もっとも美しく見える瞬間 



      藤沢から持ち込んだ ’サラバンド’



      明野に来て今年購入した ’ピンクピース’


他にも数種のクライミング系、ブッシュ系等、多種ありますが、また美しく咲いてくれたものから紹介出来るかと思います。



次は、シャクヤクです。

シャクヤクはみな藤沢から鉢揚げして運びました。

一昨年の5月、引っ越した年は鉢の中で咲いていた株が地に下ろして2年、沢山の蕾を付け、咲き始めました。

花色は3、4種ほどあります。








コンテナに植え込んだ花たちも盛んに咲き始めました。


ゼラニウムも花序を伸ばし始め、サフィニアも盛んに分枝し、あっという間に花を開き始めました。

サフィニアは昨年購入し、コンテナで咲かせたあと、株を冬越させたものです。

霜にあてないように管理し、春先にコンテナの中心に一株を定植したものです。

株がしっかり出来ているので花付も素晴らしいです。



     咲き始めて、あっという間にこの花数・・・



次は、昨年のこぼれ種で芽生えたポピー(ひなげし)の花です。




   シャスターデージーとひなげしの花



西洋オダマキもガーデンのあちこちでパステルカラーのやさしい花を見せてくれます。

これも美女撫子と同じく2年草です。





次は、宿根性のカンパニュラ・パーシフォリア。

白花と紫とあり、花の形が日本のキキョウの花にもっとも似ているかと思います。

キキョウも同じ仲間ですから当然かな・・・


カンパニュラの仲間もガーデンに数種類あり、これから順に咲きはじめます。

因みに、ホタルブクロシャジンもこの仲間です。

ホタルブクロはガーデンのいたるところ自生しています。

昨年の秋、裏の野で自生のキキョウ吾亦紅(ワレモコウ)、オミナエシを見つけました。

まだ自然が残っているんですね!  明野はやっぱり素晴らしいところです。


カンパニュラ・パーシフォリア(紫)



カンパニュラ・パーシフォリア(白)



次は、わい性のマツムシソウ(スカビオーサ)です。

霧ヶ峰高原や美ヶ原に咲く松虫草の仲間です。




次は、イングリッシュガーデンの主役とも言われるジキタリス。

有毒植物ですが、心臓病の治療薬にも使われたとか・・・


花の形からフォックスグローブ(狐の手袋)とも言われますが、狐がほっそりした手の先を入れようとしている姿をなんとなく想像しちゃいますよね!(笑)


イングランドやニュージーランドでは野生化していて、ラッセルルピナスなどと同様、国道脇などに自然に咲いているのをよく見ることが出来ます。


ラッセルルピナスで思い出すのはニュージーランドで出会った、ルピナスの群落が街道沿いに何10キロもつづくルピナス街道!  美しさと自然の雄大さに感動したのを思い出します。




次は、カルミヤ、別名アメリカシャクナゲといいます。

花の一つ一つ、蕾が大きくなって開く前の形は、ちょうど金平糖の様でかわいらしいです。

これも藤沢から運んだ花木で、藤沢では殆ど白に近い花色でしたが、明野に来てから花の色が一段と鮮やかになりました。

昼と夜の寒暖の差が大きい明野の地が、花に適していることを如実に示してくれた花の一つです。







ご覧のようにハーミテージの庭は、一日、一日変化し、じっとしていません。


バラも日に日に花数を増し、カンパニュラの仲間、風鈴草やラプンクロイデスたちももうすぐ開花しそうです。


また他の花たちと一緒にご紹介します。おたのしみに・・・



日が西に傾き、

西の空を覆っていた雲の合間から日が射し、

天使の階段が現れました。


そしてほんの一瞬の間、

南アルプス甲斐駒ヶ岳から鳳凰三山の山々が幾重にも重なり、

そのグラデーションが、

まるで一幅の墨絵を見ているようでした・・・


思わずシャッターを切っていました。