『ギャンブル格言集』(川崎 拓。東京スポーツ新聞社)の読書メモ | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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・毛利元就の配下に天野慶庵という者がいた。しかし、天野は、毛利の敵である陶晴賢に通じていた。毛利はそれを知っていながら、天野にこう言った。
「陶の家老・江良丹後守は毛利に内通している。陶の隙を知らせることになっている」
 これを聞いた天野は、陶のもとに帰って、江良の裏切りを告げた。その後、江良は陶の放った刺客によって殺されてしまった。
「うそがうそに刺された」
 と、毛利は笑ったという。

・ドイツのことわざ 「鳩がカラスと遊びはじめると、その羽は依然として白いがその心は黒くなる」

・トーマス・グレシャム 「悪貨は良貨を駆逐する」

・新約聖書マタイ福音書七ノ十三以下に、
「狭い門から入れ、滅びに至る門は大きく、その道は広く、これに入る者は多い。生命に至る門は狭く、その道は細く、これを見つける者の少ないことよ」
 とある。

・昔は、根性という言葉は、けちな卑しい心根という意味で使われた。貧乏根性、泥棒根性、しゅうとめ根性など。

(*藤本注・「あいつは根性がある」などと、根性という言葉が肯定的に使用されるようになったのは最近のことであるらしい)