アニメ『SHIROBAKO』の第23話「続・ちゃぶだい返し」を見て学んだこと、思ったこと | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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・物語はハッピーエンドが基本。パイロットのアリアが飛ばなかったり、ずかちゃんが声優として芽を出さなかったりする終わり方はない。そういうとんがったストーリーは、過去にATG映画がさんざんやっている。
 エンターテインメントの鉄則は守ること。作家性を勘違いして、反エンターテインメントにならないように注意する。作家性はそうした、邪道なやり口に宿るものではなく、自然とにじみ出てくるもの。後期の黒沢 明や宮崎 駿が作家性をはき違えて、アーティスティックに振れてしまった例を忘れないこと。支離滅裂、退屈、独り善がりな作品は鑑賞者を置いてきぼりにする。しかも、黒沢や宮崎は、権力を持った老人になってから、そういう暴挙に出ている。晩節を汚す、とはまさにこのことだ。

役をつかんだずかちゃんに、宮森が涙を流して喜ぶシーンがよかった。
 いよいよ、次回は最終回か。
 いいアニメだったな。