連載第2回 「あいさつ」のデザイン | コミュニケーション・デザイナー「ふじこ先生」のセミナールーム

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「Biz女®力」とは
「Business女(びじょ)力 × 美女(びじょ)力」のこと。

女性らしさ・自分らしい魅力を十分に活かしながら
ビジネスシーンで活躍するために
ビジネスウーマンにとって必須のビジネススキル
ビジネス能力を指しています。

第1回目から時間が空いてしまいました。もうそろそろ年度末の企業さまも多いと思います。新年度から新しい組織になったり、新メンバーを迎えたり、新しい取り組みを開始する企業さまも多いことでしょう。そんなタイミングで、今回はコミュニケーション・デザインにおける社内の「あいさつ」の役割を考えてみましょう。

【ミューゼミアのセミナーでは】
Musemiaのセミナーでは開始、休憩、グループワーク終了時など区切りのタイミングに必ず全員で挨拶をします。講師から受講者への一方的な挨拶ではありません。講師も受講者もみんなで心をこめてお互いに挨拶をかわします。一体なぜこのような小学生に戻ったかのような儀式をするのでしょうか?

ほとんどの受講者は、セミナー開始時に特に意識することなく「おはようございます」と挨拶をします。セミナーの進行とともに何度も挨拶をかわし、セミナー終了時にも皆で挨拶をします。その最後の挨拶は、受講者誰もが最初の挨拶と明らかに違っています。声も大きく、元気で、にこやかです。Musemiaのセミナーでは、挨拶一つをとっても、受講者が研修の中で「あいさつ」の持つ重要な意味に自然に気づき、自然に実践できるよう、研修全体がデザイン(設計)されているのです。

【あいさつとは】
「あいさつ」は漢字で書くと「挨拶」ですが、それぞれの漢字には
 挨(あい):自分の心を開く
 拶(さつ):相手の心に迫る
といった意味があります。挨拶は本題に入る前の儀礼的な作法と思われがちですが、それ以上の重要な意味を持っていることがよくわかります。

【あいさつの目的】
本人が意識するしないにかかわらず、挨拶には多くの目的が含まれています。
・時間的な区切りの確認
・自分の現状を相手に伝える
・情報伝達開始の合図
・同じ目的を共有している仲間であることの表明
・相手に対する信頼、期待、感謝の気持ちの表明
など目的は様々ですが、挨拶することされることの効果は明らかです。
みなさん、朝仕事場で元気に挨拶されるとどのような気持ちになりますか?挨拶されて気分が悪くなる方はほとんどいないでしょう。自分から挨拶するのが苦手な方でも、挨拶されるのが不快だという方は少ないのではないでしょうか?そして挨拶によって伝わる元気、信頼、期待、感謝といった諸々の快いポジティブな雰囲気は、ビジネスの現場においてチームパフォーマンスに大きな影響をおよぼします。

【あいさつの型】
挨拶の基本的な「型」は、以下の「あ・い・さ・つ」の4つです。自ら挨拶するのが苦手な方、挨拶を返すのが苦手な方も、まず「型」から入って、定型パターンを身につけましょう。

あ・い・さ・つ


【型で終わらせない】
実はあいさつで大事なのは型で終わらせずに、相手への気遣いの心(マインド)を持ってさらにコミュニケーションを続けることです。型とマインドの両方があってこその「あいさつ」なのです。

あいさつのタイムライン例


【あいさつの効果】
「あいさつ」本来の意味を知れば、なぜそれがビジネスを進めていく上で必要なのかという問に答えるのは難しくありません。チームメンバー間で「あいさつ」を交わすことにより、コミュニケーションが滑らかに開始され、活性化され、多くの場合チームパフォーマンス向上が期待できるからです。

あいさつの効果


あいさつの無い中で、いきなりコミュニケーションを開始するには困難が伴います。突然ぶっきらぼうに仕事の指示だけされたり、質問だけされても困惑してしまいますよね。それでは伝わるものも伝わりません。「おはようございます」「おつかれさまです」など定型化された言葉から会話に入るのには、明確に「伝達や共有のハードルを下げる」働きがあるのです。「あいさつ」はいわば、コミュニケーションのウォーミングアップです。

【マネージャーのあいさつ】
マネージャーの挨拶は音楽コンサートにおける指揮者の役割と似ています。指揮者は各楽器担当者全員が力を十分に発揮し、なおかつオーケストラとしても最高のパフォーマンスが発揮できるよう、気を配らなければなりません。そのために演奏前にウォーミングアップとして「音合わせ(チューニング)」を行い、各パートの調子を確認し、チーム全体として調和するよう調整していきます。

この音合わせこそが、ビジネス現場での「あいさつ」です。マネージャーの「あいさつ」の役割は、挨拶のやり取りを通じてチームメンバーの好不調を理解し、適切な反応を返し、信頼を伝え、チームの指針を再確認することです。それによってポジティブな意識がチーム全体に伝搬していきます。

またいつでも気軽に音合せできる職場環境の構築(デザイン)は、マネージャーや経営層の課題と言えるかもしれません。

【あいさつのまとめ】
あいさつの「型」に自信がない場合は、まず「型」の練習から始めましょう。すでに型が身についていれば、マインドの部分を含めた本来の挨拶を実践しましょう。マネージャーをも含めた全員が率先して本来の「あいさつ」をかわすことにより、チーム全体の意識がよりポジティブに変わっていき、そのような環境の中では、チームパフォーマンスはおのずと向上していきます。

さあ、今日も元気に心をこめてあいさつをしましょう!