マルチビタミン、カルシウム、プロテイン、コンドロイチン・・・
「なんとなく体に良さそうだから」と飲んでいませんか?

でも、**サプリメントは“目的をもって使う栄養補助食品”**です。
目的を見失うと、ほとんど意味を持たないことが多いのです。

 


例えばプロテインについて

筋トレと言えばプロテイン

しかしプロテイン「筋肉をつける魔法の粉」ではありません。
あくまで食事で摂りきれないタンパク質を補うための食品です。

筋トレをしている場合は1日に必要なタンパク質は体重×1.6〜2.0gと言われています
体重70kgなら110〜140g。
肉・魚・卵をしっかり食べていれば実は到達可能です。

しかし忙しい毎食しっかり摂るのは難しい・・・そこでプロテインの登場です。

※以前はゴールデンタイムと言ってトレーニング後にすぐ飲むのが良いとされていましたが

現在は1日のトータル摂取量が目標値に達しているかが重要と言われています。

✅ 実は食事で足りている人にとって、プロテインは“不要”です。

便利ですが、あくまで補助輪
それ自体が筋肉を作るわけではありません。


整形外科外来でよく見る「カルシウムサプリ」の誤解

では、整形外科といえば「カルシウム」のサプリメント

骨粗鬆症予防や骨折後の回復目的でカルシウムを飲む方は多いですが・・・
実は骨粗鬆症予防のための日本人の推奨摂取量(800mg/日)は、食事で十分に達成可能です。

日本人の平均的な1日のカルシウム摂取量は500mg/日と言われています

  • 牛乳200ml → 約220mg

  • 小魚30g → 約150mg

  • 小松菜1/2束 → 約120mg

  • 豆腐1/2丁 → 約150mg

これらを毎食1日品つけるだけで実は1日の目標量はほぼクリアできます。
つまり、普通の食生活をしていればサプリは不要なケースがほとんどです。

ただし、

  • 乳糖不耐症で牛乳が飲めない

  • 小食・偏食の高齢者
    など、“食事で補いにくい”場合にはサプリが有効です。

 
 
またカルシウムの吸収を良くするためにビタミンDを多く含む食品を摂取することも重要です
 
※ビタミンDを多く含む食品ビタミンDは魚類(特に脂肪の多い青魚)に多く含まれ、乾燥きのこ類や日光照射でも合成されます。1切れの鮭、またはサンマ1尾で目安量をほぼ満たせます。
 

根拠のあいまいなサプリには注意

「コンドロイチン」「グルコサミン」「〇〇にんにく」「◯◯エキス」など、
テレビや広告で“関節にいい”“疲れに効く”と宣伝される製品もありますが・・・


科学的根拠(エビデンス)は非常に限られています。

 

臨床研究の多くでは、

  • プラセボ(偽薬)との差がほとんどない

  • 効果があってもごく軽度
    と報告されています。

もちろん、「飲んで元気が出る」と感じる方もいますが、
それは“効いている”というより、“意識が健康に向いている”から。
そのきっかけとしてなら良いですが、過信は禁物です。

 


「お金をかけて楽をしよう」という発想が根底にある

サプリに限らず、ダイエットでも同じ。
「飲むだけで」「塗るだけで」「食べるだけで」良くなるという幻想です。

 

でも・・・

 

 

本当の健康には“自分で考えて、行動すること”が不可欠です。

 


何を食べ、どう動き、どんな生活を送るか。
それを他人や商品に任せていては、体は変わりません。

サプリは努力の代わりにはなりません。
努力を“支える”ためのものです。

 


サプリを飲む前に考えること

  1. 目的は?

  2. 足りない栄養素は?

  3. 本当に必要な栄養素?科学的根拠は?

  4. まず食事で補えないか?

  5. それでも難しいならサプリで補う。

この順番を守るだけで、ムダな出費も防げます。

そして——

 

 

そのお金は、もっと本当に自分のためになる“自己投資”に使いましょう。

 

 

私のおすすめは、やはり身体を動かすこと
フィットネスジムや運動系の習い事こそ、最もリターンの大きい自己投資です。
筋力・代謝・姿勢・メンタル——すべてが良くなる“投資効果”があります。

 

 


まとめ

サプリを「飲むこと」が目的ではなく、
**「健康な自分を作るための手段」**と考える。
自分で考え、努力し、足りない部分を補う。
それが、最も効果的で持続可能な“健康投資”です。