惜しみつつも、おじさんBと別れ、カワニナとホタルが棲む川を案内してくれるというGジャンおじさんC(以下GおじさんC)の車の後を、MURAの公用車で追いました。
右に曲がり右に曲がり、ひたすら右に曲がり、左に曲がることなく数回右折し、カーブを曲がり、最後に一回左折すると、そこはのどかで広大な田畑。GおじさんCは、車を停めて、さきほどのU字溝よりさらに細い水路を教えてくれました。
水路にはクレソンが生え、なんだか豊かです。
すると、「ホラ、いたドジョウだ」。川底の土にまみれた寒さで動きの鈍いドジョウが水路に1匹いるじゃありませんか。他にも、クレソンの下から、カワニナやヨトウムシ?など、なんだか分からないムシがウヨウヨと現れました。この中からカワニナ数コとドジョウ1匹を捕獲。
「田植え前に来れば、もっと獲れるからまた来な!」とGおじさんC。
でも、他人の田畑や畦に入ると怒られるので遠慮すると、「大丈夫だよ、この辺の田んぼは全部オレのだから」、なにっ!! 聞けば田んぼを20町歩ほど持っているらしく、この田んぼもその一部なのだとか。
では、遠慮なくと話をしつつ、午後の作業まで1時間を切っている中、いよいよパンドラの箱に触れてみました。
そのGジャン、ハーレー乗ってるんですか? GおじさんCは親指を立て、その親指で何もない後ろを指し“乗ってく? ポーズ”を決め、「おぅ、見に来る?」と答えたのでした。
パンドラの箱が完全に開いた瞬間です。
やっぱり乗ってるんだぁ。GおじさんC改めハーレーおじさんCに改名。
ここまで良くしてもらったので答えは……あ、はい。ノーと言えないMURA人でした。
あぁぁ時間が……。
つづく。次回、ようやく最終話。