2月のことになりますが、前橋市にあるほたるの里へ行き、ほたるを守る会の会長さんにお会いしてきました。
会長さんは70歳を過ぎたおじいちゃんです。会長さんには予めアポをとっておきました。「里を案内しながら説明しましょうか」と、親切な方です。
まずは事務所にてほたるの生態について詳しく話を聞き、その後、里の中を案内してもらいました。
ほたるが棲む川です。
川は基本的には土と自然石。生えている水草はクレソンです。
川の上流にはホタルのエサとなるカワニナの養殖場があります。
ここが養殖場です。
ホタル1匹が成虫になるまでに食するカワニナの数が50匹以上らしいので、このような施設を整備したそうです。ベースはコンクリートです。そこへ利根川の自然石を入れ繁殖アップを促しています。施設に置かれた塩ビのパイプはヒル対策。川の石を入れたらヒルが増えてしまったそうです。ヒルはこのパイプにくっつきます、なるほど。
カワニナはタニシのような貝です。雑食で、野菜や魚のエサなど何でも食べるそうです。写真はダイコン。でもクレソンは食べないらしい。
川は3つの水源を使用していました。清水、大規模農業用水、地下水です。いずれも使用後の農業用水や家庭排水が入り込まないよう直接この川へひいています。周辺で使う農業用水は里の歩道の下を通っています。里は行政単位での取り組みなのでどれも大規模です。
◆会長さんにMURAの環境を説明したところ、カワニナを戻せばホタルも戻ってくるだろう、とのこと。この里も最初は他の川からカワニナを採ってきて放したそうです。その川の情報も教えてもらえました。
これをふまえて、先日採集してきました。その話は後日。
【ほたるを守る会】
平成元年に発足。会員130名。毎週日曜日には川周囲の草刈り、また年3回の定期整備を行うなど精力的に活動中。シーズンになると、1日に多い時で400匹のホタルが乱舞。里には年間約2万人の観光客が訪れる。