どんなに幸せでも、『怒』や『哀』を感じる出来事は定期的にあるいは不定期でやってくる。

『喜』、『楽』のみで生きていくことは、できないようになっているのかもしれない。

今まで、『怒』や『哀』を感じるのは良くないことだと思っていた。
できれば防ぎたい、排除したいと思っていた。

でも、気がついた。

『怒』や『哀』を感じることは悪いことではないことを。

生きる者にとって、それは大切なエネルギーなんだと。

『喜怒哀楽』のどれもが、生きていくために大切なエネルギー。

だから、どの感情も抑圧しない方がいい。

しっかり感情を感じて、できればそれを感じた相手に直接伝えて解放してあげること。

子どもっぽいと思われても、ウザいと思われても、めんどくさいと思われてもいいじゃない。

恥ずかしいままでいいから、自分の感情をしっかり相手に伝えよう。

『怒』や『哀』を伝えた直後は膿を出した時の様にヒリヒリと心が痛いこともあるけれど、しばらくすればスッキリとして、また『喜』と『楽』に満たされていく。

そしてその繰り返し。

それが生きていくってことなんだ。

この『喜怒哀楽』をしっかり味わって、相手に伝えていこう。


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先日、歯科医院ですごく腹の立つことがあった。
そしてその気持ちを医院長達に勇気を出して伝えた。

勇気を出して伝えたからといって、相手から納得がいく返事をもらえたわけではなかった。

でも、そのおかげでその歯科医院に見切りをつけることができ、それまで計画していた『インプラント埋入手術』を中止にすることができた。

その腹の立つ出来事のおかげで、怒りのエネルギーに任せて『インプラント治療』について自分で調べていくうちに、自分の歯の将来について自分なりの考えが決まった。

『前の歯から数えて最低20本あれば十分。』

『その20本のどれかが悪くなって抜歯になったら、インプラントではなく入れ歯で補う。』

インプラントよりも入れ歯の方が手入れが楽なので、いつか要介護になって自分で歯が磨けなくなった時にも介護してくれる人の負担を減らすことができるし、歯がない方が歯周病にもなりにくく楽。

そんな考え。

私の自分の歯に対する気持ちはその程度だということを認識することができた。

歯科医院の勧めで不用意にインプラントを入れそうになったのを、私の生存本能的な何かがストップをかけてくれる為に今回の腹が立つ出来事が降りかかったのかもしれない。

今となっては本当に中止してよかったと思う。

こうやって怒りのエネルギーが私を助けてくれたんだ。

ありがとう!!