数年前にツイッターをやっていた、ある痩せ姫。

その言葉にアレンジも加えながら、

彼女の葛藤を再構築してみたい。

なお、コノハさんというのは、

実際のアカウント名から、僕が思いついた名前だ。

 

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令和を迎えたお休みが終わる。きりきりと締めつける私のルールを更に強固にしてくれる日常が始まる。

首の周りにぐるぐると縄を巻く代わりに、ウエストの周りにぐるぐると巻く。強く強く締めつける。もっと細くなればいい。もっと華奢になればいい。

あばら骨が檻の網となって、それさえ浮き出れば、中身はいらない。中身がからっぽな私には、体の中もからっぽが似合う。骨もスカスカで、臓器の中もカラカラだといい。

開き直って拒食症であることを認めた私が目指すものなんて、こんなものだ。

私が食べたものなんて見たくもないし、本当は把握したくもない。おぞけだちながら、カロリー計算をする。

 

2019.05.07
○トマト(賽の目に切ったもの) 1コ 40kcal
○ベビーチーズ 2カケ 50×2kcal.
○檸檬水 2L 30kcal

 

輪切りのレモンを2Lのペットボトルに詰める。食欲減退のお守りだから。

拒食症じゃないかって言われてから、そんなことはあるまいとムキになってがんばって食べたり、食べる姿を見せ続けてきた。そんなことしなくてもいいかもしれないって思った瞬間楽になった。

 

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彼女は当時、高校2年生。

この数日前、澄香さん(かすみ嬢)が平成とともに、

この世から去っていった。

感性や語り口がどこか似ていて、一瞬、

生まれ変わりなのでは、みたいな錯覚を覚えたっけ。