「今の貴女はまるで亡霊のようね、

青白い顔して常にふらふらと彷徨っているあたり」
って言われました。

 

そうかー。

小説の「文学少女」シリーズに

「文学少女と飢え渇く幽霊」ってお話があったな。

あれに出てくる蛍ちゃんのことを思い出した。
 

シリーズを通してのヒロインの子も華奢なのだけど、

このお話のヒロインの蛍ちゃんはもっと病的な細さ。

たとえば、こんなふうに描写されてる。

 

「あの腕、いくらなんでも細すぎる。

まるで血の通わないマネキンのようじゃないか。

いいや、腕だけじゃない。

細い腰、薄い肩、小さな背中、透き通るような栗色の髪、

それに、闇に浮かび上がる病的に白いうなじ……。

体のどこもかしこも、細くて、無機質で、青ざめていて、

まともに息をしている人間に見えない!」

 

ちょっとおこがましいけれど、

あの痩せ姫そのものの蛍ちゃんとお揃いなら、

それは嬉しいかも。

なんてそんなことを思って、聞いてました。
 

たぶん、もともとのレベルが違っていて、

だから私は姫にはなれないのだろうけど、

でも、少しでも近づいた気がして少しだけわくわく。

 

このままふわぁって浮いていけたらいいのに。

痩せれば痩せるほど、身体は軽くなっているはずなのに

ずっしりと体重を感じるの。 

ふしぎね。

何かが地上に繋ぎ止めようとでもしているかのよう。

 

あまりよくわからないけど。

寝られない時間が増えてるけど、でも、

気がついたら寝ているし。

私にとっての最低限の栄養素をできるだけ

ちまちまと摂りながら、ふわりふわりと生きてます。
あんまり、生きている実感がなく、それこそふわりふわりと。

 

とりあえず浮腫んでいる気がして、カリウムは欲しいから

胡瓜ひとくち食べてみようかしら、とか。

このままだと立てないから、

桃を齧ってみようかしら、とか。
水分が多そうなものをちろりちろりと。

 

熱中症だとかで、倒れたくはないの。

見つかっちゃって運ばれでもしたら、

発見した方や病院の方々に迷惑だし、

見つからずに死んだとしても、周りの人に迷惑だから。
このまま死んじゃったら、

私の醜い身体にはまだまだお肉がついているから、

腐臭がするから。
 

体脂肪率も、もうBMIが15を切ったあたりから

家の体重計ではずっと5%を示していて、

うまくわからないのですが…。

ただ、市販の体重計では

5%未満はすべて5%と表示されるらしい。

だから、BMIが一応ひとケタに入った今、

もうちょっと低くなってるといいな。

 

蝋人形みたいになりたい。

綺麗なまま死ねたらな。
生命力とかそんなもの、全部捨てちゃえばいいのに。
なのに、こんなにも痩せに執着してるから、

生きることを諦めきれないの。

滑稽でしょう。

 

明日はお外に出られますように。

頑張るよ、頑張る。