バランス型垂直スライダー 細部画像あり | スローライフでCMプロダクションinとっとり

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テレビCM専業のワンマンオペレーションプロダクション。
クロマキースタジオ、ロケ車、特殊効果編集、NA録音、完パケ製作。
趣味が仕事なのか、趣味を仕事にしているのか曖昧。好きなことやって金儲け。
そんな仕事的コラムはかなりマニアックだったり…

まずは水平モードでの使用。
最初S8という70cmストロークのものを購入した。ALXの三脚に乗せて使おうとしたがC100が重いせいか端に行くと脚がちょっと捻れて動いてしまうという現象が出てしまった。
いろんな三脚に乗せ換えたりウエイトをぶら下げたりしたがあまり合理的ではなく諦めた。


そこで三脚2本立ててやることに。多少設営と移動に難はあるものの安定感は抜群だ。
更にせっかくならということで110cmストロークのS12にレールのみ購入してスケールアップさせた。
さすがにこれだけの長さがあるとレールドリーがほぼ必要ない。ま、うちのCMの場合だが(^^ゞ
現状モニターはカメラのアクセサリーシューに5インチのものを取りつけているがこれがコンパクトで便利。
カメラのモニターだと3インチで3倍程度の拡大なのだが5インチで6倍拡大できるとフォーカス確認が完ぺきに出来る。とにかく軽いのがいい。


設営だが、やはり2本とも軽量にするためカーボン単管のものにしている。
LIBECのクイックシューに統一しているので片方は普通に三脚としても使えるようALX H、もう一方はアダプターをかましている。
ALX Hは斜めでガッチャンとはめられるのが実に便利。特にこのような2本脚で固定の場合は重宝する。
片方の三脚はセンターポールがあるので水平の微調整がしやすい。
そして、カメラはC100MarkⅡ、雲台はここでもALX H。実は3台持っている(^^ゞ
水平移動の場合、垂直にカメラを動かすことはまずないのでALX Hで充分である。


そして垂直型にトランスフォーム!
雲台はマンフロットの自由雲台、同じくマンフロットのクイックシューでロングプレートを介してカメラをちょっと前に出している。
カメラはXC10。C100MarkⅡと同じガンマを持っているため色を合わせやすい。というか全く同じと言える。
脚はさきほどの水平で使ったものをそのまま垂直に立てて使う。
ALX Hのヘッドをそのまま固定に使うのでちょっと負担でもありわずかに変な方向からの力が加わると揺れるが慎重に操作すれば何とかなるレベルだ。
脚を全部伸ばすと170cm、プラス120cmのレールなので最大高は3mくらいになる。もちろん下げれば床からの撮影も可能だ。


今回のミソはバランスウエイト。
ダンベルのウエイトを滑車で吊るしただけのものである(^^ゞ
お金がかかってない。
ただ真下に吊るし手で引っ張るので方向がずれるとレールが傾くし近づけるとカメラや三脚にぶつかるしと、この辺りも繊細な操作が必要となる。
設営、バラシが素早くできるようスライダーへの取りつけも簡単にできるよう工夫している。


これらパーツは一つの工具ボックスに全部収納する。
ウエイトは1kgが2枚。1枚だとカメラの方が重くなり下げる撮影にちょうどいい。
逆に上げる場合は2枚にしてウエイト側を重くする。
スライダーレールの底面にはいくつもねじ穴があるのでありがたい。
フレキシブルアームを使ってモニターを固定。操作しながらでもモニターで確認できる。
組立には特に工具は必要としない。
滑車を吊るすアングルを固定する1/4インチねじも蝶ナットで固定できるようにしている。


これを使った現場は今月中に予定している。
さて、どうなりますやら(*^_^*)