2018年12月26日

24日にHさんのお見舞いに行ってから3連チャンでこの日も静岡県立がんセンターへ、

再建・成形外科で話を聞くことになっている。

 

事前に渡された乳房再建についての小冊子を読んだ。

素人考えでは、表面の皮膚をめくって、中の悪い部分を取り除いたら

そこにそのままシリコンなり自身のお腹からとった肉なりを

詰め込んで塞いで、手術が終わったら胸が完成かと思っていたが

そうは簡単にいかないことが分かった。

 

摘出手術で皮膚や筋肉が切り取られてしまうので

それを伸ばすためにテッシュエキスパンダーという風船のようなものをまず入れる。

それに注射器で水を入れて膨らませていき3か月くらいかけて伸ばしたところで

再び手術してそれを取り除いて詰め替えるというステップで、

最低でも2回は手術が必要らしい(乳首を作る場合はもう一回手術が増える)。

 

そうするとやっぱり費用がネックになりそう・・・。

 

テッシュエキスパンダーに磁石が使われている関係で

それを入れている間はMRI検査が受けられないことも気になる。

ずれや破損も心配だし、それを入れている間は

副業のクロネコヤマトでの荷物運びのバイトはできないかもしれない。

 

再建は乳がん手術と同時でなくても、年月が経ってからでもできるらしいが、

ティッシュエキスパンダーを入れる第一段階の手術を

全摘手術と同時にすれば入院回数は減らせるメリットはある。

ただ、その場合再建について熟考する時間があまりないのが

デメリットだと小冊子に書いてあったが、全くその通りである。

 

再建・形成外科の荒木淳先生に会った。

再建が保険の高額医療控除を使えて低コストで

乳がん手術と一緒にできてそこで胸が完成するなら

今後の下着選びとか悩まなくて済むのでしようと思ったこと、

でも昨日冊子を読み一回の手術で済まないことがわかり

悩んでいることを伝えた。

 

先生は私の心配事に一つ一つ答えてくれた。

 

ティッシュエキスパンダーを入れている最中に急病になって

意識のない状態で伝えられないままMRI検査の機械に

入れられてしまたらどうなるのか不安だったが、

やらないに越したことないが、うっかりやってしまった人もいて

特に問題なかったらしい。

 

ティッシュエキスパンダーを膨らませるために

頻繁に通院が必要かと聞いたら

乳腺外来の診察の時に合わせて行うから大丈夫だという。

 

そして最大のネックである費用も一覧表を見せながら説明してくれた。

皮膚と筋肉を伸ばしたあとシリコンを入れるか

自分のお腹や背中の肉を入れるか値段設定が変わってくること

どちらを選んでも保険が適用になることもわかった。

 

再建することを今ここで決定してもらえれば

2月の上旬に乳がん手術と同時にティッシュエキスパンダーを

入れる手術ができるというのでお願いをすることにした。

 

自分の肉とシリコンのどちらを入れるかは

今決定しなくていいと言われたので助かった。

そこまでたくさんのことを一度に決められない。

 

しかし、自分の肉で再建する意思が決まったら

なるべく早めに教えてくださいと言われた。

現時点でその手術は非常に混んでいて

一年待ちだと聞き驚いた。

そして同時に、

何を入れるかわからないけど、

新しい胸が完成するまでは少なくとも

あと半年や一年余はかかる長丁場になると腹をくくった。

 

そしてその翌日

今までのこととこれからの胸完成までの長丁場を

記録しようとこのブログを開設した。

ようやくここで話が現在まで戻ってきたことになる。

入院は明後日、手術はいよいよ3日後に迫っている。