乳がんの再々検査から一週間たった2018年8月9日、

ふじの町クリニックに聞きに行く日だ。

医者から「限りなく黒に近いグレー」と言われていたので

9割方覚悟はしていたが、一分の望みもいただいていた。

 

結果はやっぱり黒、

残念ながら先生のお見立て通りであった。

 

再々検査から一週間までの間乳がんのことを少し調べていて

乳がんは初期に適切な処置をすれば完治率が最も高いことは知っている。

だから乳がんになってしまったのは仕方ないとしても

あとはがんが初期であり、手術が部分切除で済むこと、

抗がん剤治療をしなくて済むことを願うばかりだ。

 

先生は乳がんについてまとめた小冊子をみせながら説明する。

がんが乳管の中にとどまっていない「浸潤がん」

しこりが2センチ以下なのでステージ1のごく初期という。

手術は部分切除で済み、場所が外側の脇に近い場所なので

切除しても胸の形が大きく変形しないと思われるとのこと。

ほっと胸をなでおろした。

 

それで残る気がかりについて質問

私:「初期ってことは、抗がん剤治療はやらなくていいって事ですか?」

 

先生:「抗がん剤やるかやらないかは、がん細胞の性格によって決まるもので、

がんのステージは関係ありません」。

 

なんかよくわからないけど、私の場合はどうなのかが肝心だ。

尋ねたら、それはがん組織を検査してサブタイプ(遺伝子の情報)

を調べてみないとわからないという。

 

また、注射器で胸のしこりを吸引するはめになるのかと思ってギョッとしたが、

この前採取した腫瘍でその検査するとという。

良かった~。

ちなみに吸引後に右胸の脇も触ってみても既にしこりは感じられなくなっていた。

太い針で3回も吸引したからあらかたなくなってしまっったのだろう。

 

例の腫瘍はがんと診断された後サブタイプ検査に回しているが

まだ結果が出てないとのこと。

 

では、いつ頃わかるのかだが、

通常10日ぐらいだそうだが間が悪いことにもうすぐお盆で

検査会社が休みに入ってしまうだろうから

今回はそれがいつになるかわからないという。

それと、

ふじの町クリニックではがんの手術や治療はできないので

これから先はそれができるところに移らないとならない。

サブタイプについての診断結果が出たら

これから治療を受ける病院に送るのでそこで聞くように言われた。

 

紹介状を静岡県立総合病院(静岡市)か

静岡県立がんセンター(長泉町)に書くことができるので

どちらにすると聞かれたので、迷わずがんセンターにする。

がんセンターの方が家から近いのと

父や叔母ががんセンターにかかっており

(私は父方、母方ともがん家系なのだ)

お見舞いなどで行ってなじみのある場所だからだ。

 

その日はもう夕方5時を回っていたので
もうがんセンターの受付時間を過ぎてしまっているので
明日看護師さんが連絡を入れてくれるという。
しかし、がんセンターは混んでいるので
初診日はだいぶ先になる可能性が高い、
その前にお盆休みがあるからすぐに返事すら来ない恐れもあるという。
 
抗がん剤についての気がかりはしばらく持ち越すことになってしまった。