【自分史15】積み上げたプライド〜積み木崩し前半 | fufu official blog

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日野原希美と藤本ゲンのfufu( ふふ )のブログです。
『 夫婦 』 であったり
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母が子に与える無償の愛や、大自然が私たちに与える無償の愛のような
音楽を奏でています。


テーマ:
3/10(日)

自分史の始まりはこちら


拾ってもらった映像事務所。
入って早々に再現の主役のお仕事をもらったけど
放送を見たら目も当てられない下手さ…
正直ショックだったけど認められなかった。
短大と研究所でそれなりに学び経験を重ねて
プライドと理論だけは一丁前だったし
自分が下手だということを認めたら
他にはなにも残らないから気づかなかったことにした。

この再現の時はセリフ量も結構あったけど
以後、いわゆるトレンディードラマ?とかのお仕事だと
セリフが一言二言で、そうなるとまた
下手さが余計に際立ってしまう。

(目も当てられないっていうのは
私のためにある言葉だわ…)
と思いながらも、
もらえる仕事を淡々とこなした。
下手だというのは認められず
「こんな仕事だから下手に見えてしまう
「私はこんなもんじゃない」
「こんなはずじゃない」
そんな風に思ってた。
本質的に謙虚じゃなかった。

ある時、大河のオーディションがあって行ったら
受けた役より少し大きな役をもらえることになって
その時は事務所の人も大盛り上がりで
私もすごく嬉しかったし
やっと自分を生かせる仕事が来た、
やっと分かってくれる人と出会えた、
と思ったけど、
実際撮影をしたらやっぱり全くのドヘタで
さらに下手すぎてたくさんカットもされて
余計にドヘタになって。

目も当てられないっていうのはまさにこのことだわ…
と、今でも忘れられない悲しい記憶です。。

…チャンスを生かせなかった。

全国に恥を晒してしまった…

私クラスだと普通はもらえない役をもらって
ただただものすごく光栄なことなのに
実力不足はもちろんだけど
その役がきて「当たり前」とも思っていた。

「プロフィール的」には申し分のない華やかな記録は
「やったこと」として最低の出来であり記憶になった。

唯一の救いは、その時起用して下さった方と
それからしばらくは御縁が続いて
そして何年か後に朝ドラでまた私を使って下さったこと。

それも決していい出来ではなかったけど
大河の時よりは少しはマシな姿を見せられたかな。。

でもご恩返しには程遠い。

お世話になっていた事務所では
ほんのちょい役にもオーディションがあり
ほんのちょい役でも「決まった」と言われて
「やっぱりなくなった」となることもあった。
あとで放送を見たらその役自体はちゃんとあって
他の知らない役者さんがやってたりもした。
…よくわからない不思議な世界。

初めての世界にはなかなか溶け込めず
要領もつかめず。
「自分を生かせてない」
というフラストレーションだけが増して行った。

ある時、今度は映像ではなく舞台のお仕事が入ってくる。
約1ヶ月の旅まわり。
初めての時代劇の舞台では「付き人もやって」と言われた。

よくわからないまま白塗りのお化粧の仕方や
舞台の心得はお姉さんから教えてもらった。
教えてもらったけど、
知らない世界すぎて正直よくわからなかった。
プライドだけは一人前の私は
完全にその仕事を甘く見ていた。

東京公演から始まり
公演が終わったら荷物を全て詰め込み
バスで次の公演場所に移動。
そしてまた次の公演場所で荷物をすべて広げて
終わったらまた荷物を詰め込みバスに乗る。
毎日、自分がどこにいるのかわからなかった。

私の常識はその座組の中では非常識。
付き人としてもほぼ機能できないまま
「あんたが付き人されてるのか」
と怒られる毎日。

一緒にいたお姉さんたちは
ドギマギしながらも最後まで面倒を見てくれたし
本当に迷惑ばかりかけてしまったけど…

初めて「逃げよう」と思った。
「このまま帰らせてください」
と事務所の社長にも電話で弱音を吐いた。

結局、逃げなかったけど地獄だった。
これまでの人生の中でももっとも長い1ヶ月。
今書きながらも胸が痛くなる。
記憶ってすごいな。
体にこびりついてる。


「絶対に床山さんだけは敵に回してはいけない」
と言われる床山さんを1日目に激怒させたり
「してはいけない」
と言われるほとんどに足を踏み入れて総スカンをくらった。

本当に落ち込み嫌われることばかりだったけど
社長に弱音を吐いてから
そして長崎である出来事があり
その時、長崎の師匠に助けてもらってから
(同じ時間を過ごすなら何かひとつでも
最高に上手くなって帰ろう)
と思い直して
敵に回してしまった怖い床山さんの所にあえて毎朝通い
「今日の羽二重、どうですか!」
(羽二重→かつらの下にまくもの)
と聞きに行くのを日課にした。

床山さんは最初は不機嫌そうにしてたけど
毎日通う内にアドバイスをくれるようになって
そして中日(なかび:公演の半分の日程)のあたりでは
「あんた、なかなか根性あるなぁ」
と褒めてくれた。

めちゃめちゃ、
めちゃめちゃ嬉しかった。

この1ヶ月がなかったら、、
どんなに平和だったろう…
とも思うけど、
貴重な貴重な時間と体験。

…2度と戻りたくない1ヶ月だけど(笑)、
なければよかったとは思えない。
出会いにいいも悪いもない。
経験にいい悪いは…自分なりにあるかもしれないけど
結局、こうして深い部分に残ってしまうくらい
それは、やっぱり、愛しくて貴重な時間。

苦しかった1ヶ月の初舞台では
前半の芝居部分で男役↓
…からの休憩10分のショー部分では
これに早変わり↓
顔はもちろん、両手・両足も白塗りして
着替えてかつらかぶって
またここからが怒涛の早着替えバンバン。

お姉さん方、床山さん、お衣装さん、
皆さま、本当にお世話になりました…。

帰ったら事務所の人から
「目がきつくなったわね」
と言われた(笑)

そりゃなるでしょう。
必死だったんだから。

今思えば。
積み上げて高く長くなってしまった鼻を
たくさんへし折られた20代だったんだなと。

まだこの後もへし折られます。
私の鼻は長かった。

次回「初めての一人芝居」


…つづく



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