【自分史⑤】仏と阿修羅とお空の旅〜京都〜 | fufu official blog

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日野原希美と藤本ゲンのfufu( ふふ )のブログです。
『 夫婦 』 であったり
『 ふふっ 』 と笑う笑い声だったり
『 フーフー 』 と熱いものを冷ます行為だったり
母が子に与える無償の愛や、大自然が私たちに与える無償の愛のような
音楽を奏でています。

2/9(土)


兵庫県の西宮から
京都へとお引越しした日野原家。

君映ちゃんは幼稚園の年長さんから
小学校2年生までをここで過ごしました。
長男兄は中学1年生から3年生、
次男兄は小学校5年生から中学1年生まで、かな。

こうして書くとわかるけど
次男兄は引越しのタイミングが…
母は次男兄を語る時にこの事をよく口にしてました。
「かわいそうだったわ。」と。

君映ちゃんは家から歩いて5分?10分くらいの
「マクリン幼稚園」というカトリックの幼稚園に。
生まれた時に洗礼を受けたから、、とかではなく、
たまたまこの幼稚園になったと思われます。

そして幼稚園では
同じ関西とはいえ言葉が違うのに驚いたのを覚えています。
でも子供ってすごい。
たぶん、すごい速さで馴染んで
あっという間に京都弁を話していたと思います。

私の記憶が確かなら、最初に覚えたのは
「うちな、」とか「○○してくれはった」とか、かな。

この頃、京都に遊びに来た従兄のお兄ちゃんは
「(小さい女の子が話す京都弁って可愛いんだろうなぁ…)
と楽しみにしてたら
自分のことを『わし』と言ってて引いた。」
と言っていたけど覚えてなーい。
自分では「うち」って言ってた記憶オンリーです(笑)

京都には神社仏閣が沢山あって
ドライブが大好きな父に連れられて
休みのたびに家族でお出かけ。
色んなお寺や神社に連れて行ってもらいました。
そして君映ちゃんは神社仏閣が小さい頃から大好きでした。
…シブい。

母方のおじいちゃんは
宗教をやったり入ったりはしていなかったけど
自己流で神様を敬っていて
福岡のお家では至る所に祀ってある神様に
毎朝必ずお経をあげていて
お風呂やトイレにも専用のお経があったんですが
君映ちゃんは物心がついた時には
おじいちゃんがあげる般若心経を
耳で聞いて覚えていたんですね。
幼稚園の時にはもう言えてたと思うんですけど
京都でどこかの神社に行った時に
母に般若心経の紺色の本、、というのか、
般若心経が書いてある、
あのジャバラに折れ曲がったやつを買ってもらったんです。
(…わかるかなぁ??

幼い君映ちゃんはそれがめちゃめちゃ嬉しくてですね。
あれ、漢字だらけだけどちゃんとカナがふってあるから
中身を見て
「あ!これおじいちゃんが毎日あげてたやつだ!!」
ってもう、ものすごくときめいたんですよ。
耳で聞いてたものと目で読んだものが一致する喜び。。

そしてその帰り、車で熱心にその般若心経を読んでた時に
「きみえ」「き」の発音ができるようになったの!

そう、西宮での初めての迷子で
お巡りさんを困らせた、あの「き」です。

あぁ、やばい。
京都、意外と思い出が多すぎる(笑)

たくさん影響をくれた母方のおじいちゃん
君映ちゃんはこんな風に小さい時から
神社仏閣が大好きだったり
小学校に行くまでの道のりにあるお地蔵様に
行きも帰りもちゃんと手を合わせたり
歩いてでも車でも電車でも
お墓を見つけると通りすぎるまで頭を下げてたり
そんな幼少期だったにも関わらず、同時に、
ものすごく残酷な面も持ち合わせておりました。
同じ歳くらいの子を街中で見かけると
必ずあっかんべーをしたし
とても嫉妬深くて
家でどなたかのお子さんを預かった時は
お母さんを取られるような気がしたらしく
大人に見えないところで意地悪したりして。
(この頃遊びに来た従姉妹も『つねられた』
とのちに言っておりました。
…本人記憶なし。ごめんなさい。)

お母さんと行ったデパートで
商品を見てるお母さんをちょっと離れたところで待っていて
そこに優しそうなデパートのお姉さんが来たので
とっさに迷子のふりをしてお姉さんが
「お母さんいないの?」
と優しく接してくれたところでお母さんのところに駆け寄り
「迷子じゃないよ〜」
とあっかんべーをするような悪魔のようなお子でもありました。
お姉さん、ごめんなさい。

虫も沢山虐殺しました。
毛虫、ダンゴムシ、カタツムリ、アリ…
カタツムリにはどれだけ塩をかけたかわからないし
毛虫はどれだけ石や靴で…ぁぁ、最後まで言えない。
アリに関しては自宅の庭に穴を掘って
穴の底に砂糖を置いたりして
ある程度飼い慣らし?てから水攻めにするという…

ぁぁ、ムゴイ…

君映ちゃんは仏のような優しい心と
阿修羅のような心を持ち合わせておりました。

小学校では極端に緊張症でもあり
最初は大人しくしてるんだけど慣れたら大将。
1番仲良くなりたくないタイプ。。

そんな君映ちゃんにも仲良くしてくれていた2人のお友達、
さほちゃんとえりかちゃんがいました。

とても仲良しなのにいきなり2対1とかになって
どっちかをいじめたりもしてたし。。

私があまりにもひどかったからかある日、
さほちゃんに誘われてさほちゃんのお家で遊んでいたら
いきなり知らない男の子が現れて
君映ちゃんはその男の子に投げ飛ばされたんです。

あまりにびっくりして、ショックで、
(さほちゃんはそれを見て手を叩いて喜んでいた)
君映ちゃんはすごすごとお家に帰ったのですが
あまりに君映ちゃんがひどいやつだった、
というのを表すかのような出来事でもありました。

それでもさほちゃんやえりかちゃんとは
仲良しだったんです。
バレンタインには手作りのクッキーあげたり、、
不思議なものですね。

京都にいる頃、君映ちゃんには
大好きなテレビ番組がいくつかありました。
アニメはもちろん、ですが、
アニメ以外だと桃井かおりさん主演のドラマが好きだったり
あとは桃太郎侍にときめいていました。
高橋英樹さんとツバメ役の方が大好きでした。

家の目の前にあった下鴨神社で撮影があった時は
お母さんと一緒に張り切って見に行ったけど
のちにお母さんが言うには
「お母さんと君映ちゃん以外誰も撮影を見に来てなくて
こっちが見られてるみたいで恥ずかしかった。」
そうです(笑)

君映ちゃんはある意味、子供っぽくない子供でもありました。
やってることはしっかりお子様だけど
「幼く見られたくない」
と言う感じというのか…
人の目をものすごーく気にする子でありました。
人に笑われることへの恐れ、
バカにされることへの恐れ、、
人一倍あったと思います。

なんとなーく、
ませてる感じ、わかるかな??
そして小学校1年生か2年生の時、
これを言うとちょっと引く方もおられるかもしれませんが…

授業中にふと自分の呼吸に意識が向いて
(この呼吸がなくなったら死んじゃうんだなぁ…)
と思ったんですね。
しばらくその呼吸に集中する形になって
そしたら、気が付いたら空の上から地上を見ていました。
日本地図とか知らなかったけど
自分がいるのがこの辺、
おじいちゃんとおばあちゃんの家がこの辺り、
(…そんなに遠くないんだぁ…)
みたいな。
そして普段自分が行動している範囲が
とても狭くて限られた空間だと言うことも知りました。

ほんの何分かで戻ったんです。
そのあと、怖いながらもまたあの感覚に、、
と思って同じように呼吸に意識を合わせてみたことが…
何度かあったけど、、
恐怖の方が勝ってそこにはもう行けなくなりました。
その経験はその時、その1度だけ。
でも忘れられない景色であります。。

それから、、
京都で梅干しが大好きになりました。
ごま油と塩で食べる鳥の刺身も大好物でした。

中学生になった長男兄とは距離ができたけど
次男兄とはまだ少しは一緒に遊んだりもしてました。
次男兄が骨折した時は
朝晩挨拶するお地蔵様に
「早く治りますように」
とお願いしていました。
初めて飼ったインコのヒロシくんとゆりちゃん。
青色のヒロシくんと黄色のゆりちゃん。

寒い冬の朝、ヒロシくんが死んでしまった時は
悲しくて悲しくて大泣きしました。

仏と阿修羅。

これは君映ちゃんの本質なのかもしれないですね。
この頃からどうしようもなく沸き起こった嫉妬心や
意地悪せずにはいられない感覚は
自分に対する自信のなさの表れだったのかもしれない。

独占欲と嫉妬心。
自分が1番じゃないと不安な感覚。
「嫌われたくない」「笑われたくない」
「恥ずかしい思いをしたくない」
先にも書いたけど人の目を人一倍気にする女児。

不安定なところが見え隠れする中、
君映ちゃん家族は京都から長崎の大村という所への
お引越しが決まりました。

引越しの日、
ある男の子がお母さんと一緒にお別れに来てくれました。
君映ちゃんが大好きだったアニメ「名犬ジョリー」
ジョリーのぬいぐるみをプレゼントしてくれました。

寂しそうにしている男の子を尻目に
君映ちゃんはドライなお別れをしたと思います。
こんな時にも弱みは見せたくなく、
強い自分を見せたがる女児。

…プライド、高いの??

でもその男の子の優しさは
時が経てば経つほど鮮明に見えてくる気がします。
その時は分からなかったけど。

お父さんの会社の部員さんの飼い犬で
たくさん一緒に遊んだクック。
すーっごく頭のいいワンちゃんで大好きだった。



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