おはようございます、
なおです。


ふつーに生まれた私が
どうやって今まで生きてきたのか?について
綴っています。。。


前回はここ

【わたしの世界観47】



大きなカエルにビビったり
超超超長いヘビにビビったり

ある日は洗濯を取り込んでいたら
フワッとした手触りに驚いて

洗濯物をベランダの端っこまで放り投げ
窓を閉めて部屋の中から観察したら
コウモリの赤ちゃんだった・・

なんてこともあった。



そんな自然豊かな場所での

いつもの朝、早くに目が覚めた。

何か生暖かい液体が流れるな・・・

そう思ってトイレに駆け込むと
かすかにピンク色の液体・・・


瞬時に”破水”だなってわかった。


とりあえず小学生高学年になっていた娘を起こし、
”たぶん、今日生まれる”ことを報告。

お腹も全然痛くはないし、
いつも通りへっちゃらなんで
とりあえず病院に電話する。


電話先では看護師さんが
「なるべく早くきてください〜」と、
こちらも結構のんきだった。。。



娘に朝食を食べさせ学校へ行く準備を促す。


その時、2度目の結婚相手である相方は、
いつも冷静なのに
何故かテンション爆上がりで
モリモリとあわててご飯を食べまくる。。。


なぜ、君がご飯食べて力をつける?(笑)



この話は今でも娘との笑い話となる
伝説の良いネタである。


娘がランドセルを背負い、
家を出たのを見届けて病院へと出発する。


病院までの道で、
娘が友達と歩いてるのを発見し

車の窓を開けて
「行ってくるね〜」と声をかけると
お友達とニコニコ笑ってた。


この子はこの子なりに
楽しみにしてくれているのかもしれない。

そんな様子を見て
これから出てくる子がますます楽しみになった。

そんなことをのんきに思っていたのも
ちっとも痛くなかったからだ。

病院に着いても
1度目の出産とは違い、

痛くないもんだから超余裕。

それなのにいきなり分娩室へ通される。

しかも、まだ診察前の時間で
ちょうど朝ごはんの時間だったから

分娩室でご飯が出される。

この時はまだ、相方も一緒にいて
ご飯のメニューを一緒に品定め(笑)

ヨユーだったのだ。

ご飯を食べたら薬を飲んでねと
看護師さんが言う。

だから、
別にお腹空いてないけど

朝ごはん食べてみる。

薬は陣痛促進剤と下剤だったと思う。

その後、すぐに何度も
トイレを往復するハメになる。


トイレってマジで体力使う。
疲れるーって思ってると、

看護師さんが
「たくさん歩いてみてー」と
とんでもないことを言い出しやがる。


いや、腹はそんなに痛くないけど
トイレだけで
めっちゃ体力消耗してるんだけど・・・

そう思いながら、

かすかに湧き上がるお腹の気持ち悪さにたえつつ、

どこにぶつけるべきかわからん怒りが
ほんの少し込み上げてくる・・・



そんなことを約1時間繰り返す。。。

その間、別の妊婦さんが分娩室に来たので
相方は廊下に退散し、

階段とトイレを往復する私を見てた(と思う)


そしたら、、、

突然来た。

あれだ、懐かしの陣痛。

んーでも、痛みが一瞬で消える
あの笑えるほどのおかしい瞬間がなくて、


ずっと痛い。。。

看護師さんにヘルプを出す。

「うわ、やっときたわー。。。」
と、ちょっとホッとした。




と、そこからは怒涛の勢いで
分娩台に乗せられて

破水してるのに出てこないから
看護師さんが全力でお腹を潰しに(?)かかる・・・


グイグイ押すのだ。

やばくない?そんなに押したら赤ちゃんつぶれない?

痛くて死にそうなのに
かなり冷静にそんなこと思った。


それでも出てきた。女の子。
私の腹から出たとは思えないハスキーな声で泣く女の子。

ズルリと出たへその緒がまだ繋がった状態で
お腹の上に乗せられた。。。。


うわぁぁ、生暖かくて気持ち悪っ!!!


誰にも言えないけど、ごめん。本当にそう思った。
だって血だらけなんだもん。。。

やめてー、って思っちゃった。

1度目の時はそのまま連れて行かれて
綺麗な状態で初対面だったのに

10年も経つと色々変わるんだね。


いらんサービスだなって、私は思っちゃった。
多分、これ感動する人の方が多いのかなぁ・・・

どうなんだ。。。

その後は・・・・
産む瞬間よりも痛い時間が始まった。

20歳の初出産では全くなかった後陣痛。

もちろん、分娩室から病室まですら歩けず
車椅子で移動した。


もう、本番の陣痛よりも痛すぎて
その晩は地獄だった。

20歳の頃は産んですぐにウロウロしたのに
この時、私は産んだ子供を1度も見に行かなかったはず。


小学生の娘が学校終わって
相方と来てくれた時も

痛みに顔を歪めつつ
平静をよそおうことに必死すぎて
無駄に笑った。

その時、私は自分のことでいっぱいだったけど


だいぶ後になって気づいた。

娘はかなり不安だったのだろうな。と。

いつも家にいる母がいない。

小学校高学年だから大丈夫でしょーと、
普通は思うけど

はじめて相方と2人きりで
数日過ごさなければいけないのだ。


娘と相方はこの時、初めて会ってから
確か2年くらい。


きっとお互いに大冒険。


2人の本当の心のうちは
私にはわからないけど


天真爛漫な娘。
神のような優しさを持った相方。

どうやら20年が経つ今でも
意外と普通に父娘として仲良しなのは

この時、
共通の思いの体験をして
乗り越えた(?)からなのだろうかと
勝手に良い方に考えてしまう私。



そんなこんなで、
出産翌日、

向かいのベットにいた方が
あの時同じ時間に分娩室にいた人だと知る。


前日の夕方からずっと陣痛で苦しんでいたと言う。

朝にササッと来てササッと産んでしまった私を
ほんのちょっぴり羨ましくて苦しくて妬んだと言った(笑)


そう、今回も超絶安産の部類に入る私。

こればかりは腹にいた娘たちに大感謝。


私は翌日も翌々日も後陣痛に苦しんだけど、
小さなハスキーな声で泣く2人目の娘は
ふわふわで可愛かった。

2人目だからか、産む時もこの入院中も
めっちゃ余裕な感じで


ひとみしりな私にしてはすごく珍しく
同室の人たちと

テレビ見たり、おしゃべりしたり
本当に楽しい時間だった。
(同室の人たちも全員経産婦だった)


この後、退院後も平和で優しく穏やかな時間を
1年過ごす事になる。



続く