最大の好機はここしか無かった。
不貞妻が
パート先から電車に乗ること25分。
下車した最寄駅から歩くこと13分。
やっと到着したのが、交際相手の男性宅。
周囲を気にしてフードを深くかぶり顔を
見られないように周りをキョロキョロ。
その後、3時間ほど滞在し、帰路に着く。
どうやらこの日は、不貞男性が風邪で熱を
出し、立ち寄ることの無かった不貞男性宅
へ食材を持って出かけた模様。
帰宅後、不貞妻は自宅で同じ食材で
サレ夫らに食事を出し、何食わぬ顔で
過ごしている。
サレ夫は翌日、ダストボックス・
不貞妻の財布バックから色々なレシート
を回収していた。
不貞証拠になる突破口だった。
サレ夫宅の冷蔵庫はサレ夫自身も把握し、
当時のメモが残されていた。
牛乳などの飲み物の賞味期限と残量
野菜・果物など在庫状況
レシートには居住地以外の
ドラックストアとスーパーのレシート
もある。
サレ夫は購入時の食材の在庫・残量状況を
比較し、一覧表にした。
そのレシートを元にドラックストアと
スーパーの購入記録を確認する。
隠しカメラに映った不貞妻の様子。
レシートから自宅冷蔵庫に当時無かった
食材と在庫・残量の不一致。
不貞妻の訪問の際、3階のベランダから
のぞいている男性を確認。
偶然にもそれが不貞男性の部屋で
あることが判明した。
不貞男性から自白、事実確認を試みた
サレ夫。
最初は独身女性だと思っていたと
嘘の自白をしていたが、それもスクショ
したLINEなどで撤回させ、不貞の事実を
容認させた。
サレ夫の前で、不貞妻は
覚えていない・私じゃないを連発。
不貞男性に署名させた事実を見せるが
今度は自宅には訪問し、食材を
持ち込んだりしている事実は認めるが、
男女の関係ではないと不貞の事実に
ついては認めない不貞妻。
いくら服装が合致していようと、
普段利用しないスーパーのレシートが
不貞妻の財布から出てこようが、
不貞男性の自宅前で不貞妻らしき
服装の女性であって本人とは
断定できなかった。
帽子で髪の毛を隠し、サングラスをし、
マスクをする事で顔を隠す。
バックは駅で交換し、靴まで変える。
外見は最寄駅のトイレで徹底して変え、
不貞男性が体調を崩した数日以外は、
不貞妻との接触はない。
サレ夫が問い詰めに失敗した為、
警戒したのだろうか。
普段の密会場所については判明せずに
不貞妻を問い詰めた事で、不貞妻の
実家でもある自宅からマンスリーマンション
へ転居したサレ夫。
サレ夫が不貞男性に書面で慰謝料請求を
すると記載した書面の無効性を主張。
不貞男性は関係がないと主張した。
不貞妻のパートの日、
早朝より不貞男性と不貞妻を同時に
調査をすることになった。
互いに都心を地下鉄で移動する。
降車した駅は違えでも、歩いて数分の距離に
いる二人。
それぞれが向かった先には地下道から繋がる
病院がある。
彼らの密会場所は。。。。
数年前に世間を騒がせたグルメ芸人が
好んで使用した多目的トイレ。
この場所が密会場所だと判明したある日。
調査会社は病院内にある数箇所ある
多目的トイレ周辺にスタッフを配置。
二人が病院方向へ向かうと同時にサレ夫に
連絡する。
今日は3階の西側にある多目的トイレに
今入りました。
その5分後、トイレの前には、サレ夫が
今や遅しと中にいる二人を待ち構えていた。

