観てきました。映画「兄を持ち運べるサイズに」
前日に久しぶりに中野量太監督にメールしてみる。
「明日観に行くから勿論、満島ひかりちゃんと柴崎コウちゃん連れて舞台挨拶来てくれるよねえ」
監督曰く「絶対に楽しめる。友達と泣いて下さい!」と返信が来た。
泣く様な映画なんだろうか…。
予告編ではオダギリジョーが白装束?みたいな衣装来て車を追いかけてたぞ。葬式で狂い泣きしながら派手に木魚を叩いてたな…。笑える気しかしないのだが…。
量太監督の事だきっと随所に笑いのトラップを仕掛けて来るはず。うかつに引っ掻かかってはいけない。
笑いと見せかけた笑いからの泣きのジャブからワン・ツーも噛まして来る筈だ。そしてストレートをまともに喰らってはいけない。エンドロールが終わっても立ち上がれなくなるから。
そして日曜日。横浜市内の映画館に向かった。
柴崎コウが来てくれなかった事を想定し柴崎コウ(自称)と待ち合わせした上大岡駅。

駅を降りたらイチョウが見頃。

上大岡の映画館って何処だっけか…
久々過ぎて少々迷う。
柴崎コウ(自称)とは直ぐに合流出来たのだが…
2人して右往左往。
やっと辿りつけた映画館が入っている商業ビル。
映画を奢るお返しにとランチを奢ってくれた柴崎コウ(自称)
上映までまだ1時間以上あったので中華、定食一品香へ。

柴崎コウ(自称)は、かた焼きそばのセット。

自分はサンマー麺と小籠包のセット。
映画を観る前だからトイレに行きたくなると困るからビールを飲みたいの堪えつつ食べ始める。
そして警戒してたのに喰らう「あっちい〜!」餡かけで口の中を火傷寸前。
熱いけど美味い。早く食べたいけど熱い!
「フーフー」しながら完食。
上映まではまだ時間があるね。

滅多にしないウィンドウーショッピング。
このサングラス欲しいかも。
そろそろだから行こう。

せっかくだからでっかいポスターをバックに記念撮影しようと思ったのに…。
兄を持ち運べるサイズにのでっかいポスターが貼って無い…もっと大きく扱ってあげてー!
なんか映画館って滅多に来ないからワクワクするな。
パンフレットも買ったけど見るのは映画を見終わってからにしよっと。ネタバレしちゃうと勿体ないし。

柴崎コウ(自称)「よーた!なんか飲む?」ちなみに私の名前はよーたでは無い。いつからかかそう呼ばれてる。
俺「トイレ行きたくなるから要らない。でも一口ぐらい貰うかも…」

そしたらこうなったよ…(照)
俺達ってそんな関係だったっけ?
まあいっか(爆)
中身はジンジャエールらしい。
上映時間となりいよいよ始まった。
…。…。…。
えっ!
オダギリジョーさん演じるお兄ちゃん酷え…。
ダメ男ぷりが突き抜けてる。
こんなお兄ちゃん要らない俺なら縁を切る。
はっ!一瞬我に帰る俺。
映画の世界に入ってた。これじゃあ量太の思う壺だ。
危なかったぜ。
そして一瞬の風景を俺は見逃さなかった。
「今の漁港!先週ゴンズイ釣ってたとこじゃねえかあー!」なんだ。わりと近くで撮影してたんだな。(これ書いて良いんだろうか?)
それから暫く映画に集中出来無くなる。
再び映画の世界に惹き込まれたのは満島ひかりちゃんの「ありがとう」だった。
此処で「ありがとう」って…。
ちょっと俺そのシーンでウルッと来たけど踏ん張る。
まだ隣に居る柴崎コウ(自称)が泣いて無いのに泣く訳にはいかない。
この辺りから…蓄積されたダメージが…。俺を襲った。
ネタバレしたらこれから観に行く人も居るから多くは書けない。
でもシーン事に主役となる役者陣に俺はその都度感情移入して…。
ある時は柴崎コウ。ある時は満島ひかり…。
ある時は子役の男の子…。
みんなの気持ちがわかるから。
もう涙が頬を伝ってた。
我慢しても流れる涙。
花粉症の時の鼻水みたい(笑)
クライマックスのシーンは圧巻だった。
泣いて泣いて泣いて泣いて。
途中で笑いも入れて来る。
流石…量太…。でも次のパンチはわかっている。
予想はしていたのに満島ひかりちゃんの演技力はその上を行ってた気がする。
もはや満島ひかりちゃんが泣けば俺も泣く。
満島ひかりちゃんが笑えば俺も笑う。
満島ひかりちゃんと俺は一心同体。
エンドロールになっても誰も席を立たない。
隣のおっちゃんも泣いている。
後ろからはすすり泣?
トドメを刺された。
エンドロールの最後が脚本監督 中野量太
これがまた感動するんだよねえ毎回。
「あの一緒に宇登呂の国設知床野営場で連泊してひたすらカラフトマス釣りをしながら寝食を共にしてた量太があ〜」
立派に映画監督やってるなんて〜(笑)
未だに不思議な感じがする。

柴崎コウ(自称)と打ち上げ。

上大岡の1軒目酒場。
試しに監督にLINEしてみる。
俺「今、柴崎コウと飲んでる。」

柴崎コウ(自称)と二次会はカラオケ。

自称本人の生歌を聞けるなんて…。

夜風が気持ち良かった。

ライトアップされたイチョウが美しかった。

清々しい気分で帰路につく。
マジで感動したな。
良い刺激をもらった。
彼にこんな才能があったなんて、当時は知る由も無かった。
もう北海道でカラフトマス釣りはヒグマに喰われに行く様なもんだから。
春になったらゴンズイでも釣りに行こうぜ。
「今日は映画を付き合ってくれてありがと。おユキも気をつけて帰ってね。」
あっ!おユキじゃ無くて柴崎コウ(自称)だ。
おしまい。