今月号の日本抗加齢医学会誌(vol.11, 4, 2015, 77-83)に、「顔の筋肉を鍛えることはシワ・たるみに悪影響である」という内容の論文がありました。
一般的には、表情筋の衰えとともに皮膚がたるむので、筋トレは有効とされています。
しかし、その論文によると、CTやMRIで調べた結果、加齢により筋肉は緩んでおらず、むしろ硬くなったり、短縮したりしてるそうです。
また、顔の筋肉を鍛えることがシワ・たるみに有効と医学的にきちんと証明された研究はないとのことです。
また、ボトックスにより筋肉を緩めたほうがシワが減ることや、眼瞼痙攣の患者さんは筋肉を常に収縮させており、実際シワがそれにより悪化しているという事実を挙げています。
ただ、ストレッチを含んだトレーニングをすれば有効かもしれないという記述もありました。
一方、「顔の筋肉が縮むことで皮膚自体の加齢も二次的反応として起こる」と書いてありましたが、その根拠は書かれてありませんでした。
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