星の輝き、月の光 -34ページ目

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。

 

助手席にミニョがいる。

俺はそれを確認するように、時折チラチラと横目で見ながらハンドルを握った。

走り出してから気づいたことだが、もしかしたらミニョは俺以外のメンバーが全員合宿所を出たことを知らないのかも知れない。


じゃなきゃ泊めてくださいなんて言わないよな・・・


そう思って、今は俺1人しかいないことを伝えたが、ミニョは知ってますと答えた。


「シヌと何かあったのか?」


チラリと横顔を見るが、車内が暗いせいで表情が読めない。


「アパート、遠くて・・・明日の朝、すぐに店長の様子、見に行きたいし・・・合宿所からなら、近いかなって・・・」


それっきり窓の外を眺め続けるミニョ。

俺は少し、いや、かなり困惑していた。


ミニョは一体何を考えてるんだ?いくら家が遠いからとはいえ・・・合宿所の方が病院に近いからとはいえ・・・普通、男が1人で住んでる家に泊めてくれと言うか?

しかも俺はこの間、好きだと告げたのに・・・

やっぱり、その後それらしいことは何も言わず店に通ってたから、あきらめたと思ったんだろうか。昔の仲間として、ただ一晩広い家の一部屋を借りたいと、そういうことなんだろうか。

それにしても、いくらなんでも・・・

それとも・・・・・・・・・OK・・・とか?

実はシヌとは別れていて、俺とヨリを戻したいと思っているとか・・・・・・

いや、だったらさっき迎えに来てもらうかと聞いた時、もう別れたと言うはずだ。仕事が忙しいからと、シヌを気遣う様子から、別れたとは思えない。

判らない・・・

俺にはミニョの考えてることが、さっぱり判らない・・・・・・




 


どんなに考え事をしながらの運転でも、さすがに合宿所までの道で迷うことはなく、ほどなくして車は目的地に着いた。車から降りると、ミニョは懐かしむように建物を見上げた。


「ミナムが使ってた部屋でいいか?」


少しの間とはいえミニョ自身も使ってた部屋。当然のようにそこを勧めたが、考えてみればミナムの部屋は俺の部屋の向かい側。

いくらミニョが泊めてくれと言っても、さすがにそれは嫌がるか。

リビングのソファーお借りしますとか、シヌが使ってた部屋がいいと言い出すかもと思ったが、ミニョの返事は「はい」という短いものだった。

ますますミニョの考えてることが判らない。

俺を誘ってるのか?とも考えたが、仕種や様子からとてもそんな風には見えない。よっぽど俺のことを安全な男と思ってるんだろうか。それとも、メンバーの恋人に手を出すようなことはしないと、信じてるんだろうか。


これからどうやってミニョの心を取り戻そうかと考えていた矢先の出来事に、俺の心は動揺しまくりで、階段を上るスリッパの音よりも自分の心臓の鼓動の方が大きく聞こえる。

2人で一緒に2階へ上がり、そして。


「おやすみなさい」


「あ、ああ・・・」


俺たちはそれぞれの部屋へ入っていった。






       

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こんばんは、らんです。

久しぶりのアメブロ~♪



最近うちの方は朝晩がぐっと涼しくなり、日中もずいぶん過ごしやすくなってきました。

でも大雨の降ってる地域も多いですよね。

今日も昼間、雷が鳴ってました。

みなさんがお住まいの地域はどうですか?

季節の変わり目、体調にも気をつけてくださいね。




5ヶ月ほど日蝕をお休みして、その間はFC2でお話を書いていました。

あっちの方もだいぶ進んできて、そろそろこっちを再開しようかな・・・と考えてたんですが、別のお話が頭に浮かんでしまい、それを先にアップすることにしました。

勢いでアップしないとそのまま埋もれてしまいそうなお話なんで(;^_^A




今まで私の書くお話って長いものばかりで、1話完結の番外編もそれに付随するお話ばかり。


テーマの「あらかると」は、いろんなお話を書くぞーというつもりでつけました。


ここでは 「You're My Only Shinin' Star」 「好きになってもいいですか?」 「日蝕」 のどの時間軸にも属さないお話を書いていきたいと思います。


日蝕を進めながら、思いついた時に、ぽつん、ぽつん、と更新出来たらいいなと思っています。





。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆




ミニョがミナムとしてA.N.JELLに入り、テギョンの部屋に転がりこんで数日が経った。

ただでさえ不眠症のうえに、他人と同じ部屋で寝ないといけないだなんて、潔癖症で神経質のテギョンには拷問のように思えたが、ミニョが同室になってから、意外なことによく眠れるようになり、気分は悪くはない。

どうせ日中はお互いに仕事でいないし、寝るとき以外は部屋から追い出しているから問題はなさそうだなと思い始めた頃、それは起こった。




熱いシャワーを浴び、さっぱりして気分のいいテギョンが鼻歌まじりでシャワールームから出てくると、そこには机の横に布団を広げているミニョがいた。


「ヒョンニム、今晩もお世話になります!」


枕を抱いていつものようにペコリと頭を下げるミニョ。

テギョンは慌てた。

濡れた髪をガシガシ拭きながら出てきたテギョンは、腰にタオルを巻いているだけの状態。股間がスースーと心もとないせいか、妙に恥ずかしさを感じてしまう。


おい、ちょっと待て、何でもうこいつがいるんだ。いつもなら俺がベッドに入ってからやって来るのに・・・


「ど、ど、どうしてもう、お前がいるんだ。い、いつもより、早いじゃないか」


「そうですか?いつもの時間ですけど。ああ、ヒョンニムのシャワーが遅いんですよ」


不意に裸を見られ焦ってどもってしまうテギョンとは対照的に、テギョンの裸を見てもミニョは一向に慌てる気配を見せず、黙々と寝る準備を続ける。


「おい、ミナム、お前も一応女なら、男の裸を見て少しは恥ずかしいと思ったりするもんじゃないのか」


「大丈夫ですよ、ヒョンニムちゃんとタオル巻いてるし、そのくらいだったら事務所で見慣れました。あれ?ヒョンニム、もしかして恥ずかしいんですか?撮影でシャツ脱いだり水着になったりする時は、自信満々で見せつけてるのに」


「ば、ば、ばかなこと言うな。俺は見られて恥かしいような身体はしていない。ほどよく引き締まった肉体は芸術品レベルだ。プライベートで見られることを光栄に思え」


テギョンはフン!と胸を張り、ボディビルダーのようなポーズをとる。その時・・・


「キャッ!」


テギョンが腰に巻いていたタオルがはらりと落ち、下半身が丸出しに。

二人の距離はそれほど離れていない。

さすがにミニョもこれには驚き、一瞬で真っ赤になった顔をパッと背けた。

テギョンの額からはシャワーの滴ではなく、冷や汗が流れ落ちる。


「み、みみみみ・・・見た、のか?」


脱兎のごとくシャワールームへ逃げ込んだテギョンが、ドアの隙間から泳ぐ目を覗かせた。


「え?えええーっと、あの・・・・・・・・・少し・・・」


正直なミニョの口はこんな時でも「見てません」とは言わない。そしてショックのあまり、軽いパニックに陥ったのか、とにかく思いつくままを口にした。


「だ、大丈夫ですよ、チラッとだったし・・・私、修道院のダビデ像のモノだったら、毎日見てたし」


自分でも何を言っているのか判らない。それでもこのまま黙ってしまうのは気まずいと思ったのか、何かしゃべらなきゃと考え、ふとあることを思い出した。

それは昔、兄のミナムが言っていた言葉。


『女が自分の胸の大きさを気にするように、男は自分のアソコの大きさを気にするんだ』


「えーっと、えーっと、だ、大丈夫です。ヒョンニムのはダビデより、おっきかったです!」


ダビデ・・・?


今度はテギョンが頭を悩ませる。


ダビデ、ダビデ・・・・・・ダビデってあのミケランジェロ、のか?


自分の股間を見つめ、考えること数秒。


「おい、ダビデってかなり小さいぞ、そんなのと比べるな!」


「え?あ、じゃあ、えーっと、えーっと・・・そうだ!お兄ちゃんのより、おっきかったです!」


顔を真っ赤にしながらきっぱりと言い切るミニョ。


「お兄ちゃん、て、本物のミナムのことか。いつ見たんだ」


「えーっと確か・・・中学生の時、だったかな・・・」


「中学生と比べて、って・・・」


○○よりも大きいと言ってるのに、少しも喜ばないテギョンにミニョは首を傾げる。

しかし、つい最近まで修道院でシスターになることを夢見ていたミニョには、他の男性のアソコを見たことなどなく。


「だから大丈夫ですよ、気にすることありません」


ミニョはおやすみなさいと隠れるように布団を頭から被った。


何が大丈夫なのか・・・気にすることないというのは見られたことを言っているのか、大きさのことなのか・・・


その夜、テギョンは久しぶりに眠れなかった。





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「今夜くらべてみました」


はい、テレビ番組のタイトルをお借りしました。

くらべるモノは違うけど( ´艸`)





いつもは見てない番組なんですが、先週たまたま家族が見てて。


「来週、チャン・グンソク出るってー」 ×3



ご丁寧に、旦那と二人の子どもそれぞれが私に教えてくれました(;^_^A




さっそく録画予約♪



一人でゆっくりにんまりしながら見ました(≡^∇^≡)



ずらりと並んだ靴、大きな自分のパネル、広いリビング・・・

すごいなーと思いつつ、私が気になったのはカワイのピアノ。

子どもの頃、ヤマハではなくカワイ音楽教室に通っていた私は、カワイのピアノに妙に反応してしまいました。

そして、ナレーションの「ドレスルーム」

私の頭の中ではしっかり「ドSルーム」に変換されてました(笑)



 

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このお話は「You're My Only Shinin' Star」の番外編です。


二人が結婚する前のお話になります。




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ある日の夕方、ジョリーの散歩から帰って来たジェルミは玄関先でミニョとばったり会った。


「うわーミニョ、久しぶり~」


ミニョは時々練習室を使いに合宿所へ来ていたが、ジェルミはなかなか会うことができず、今日はついてると大喜び。


「今日は歌の練習?」


「いいえ、院長様にみかんを頂いたんですけど、カトリーヌさんはちょうどイギリスに帰っちゃってて私一人じゃ食べきれないんで、お裾分けに持ってきました。」


ミニョが手に提げていた紙袋を開くと、中にはつやつやしたおいしそうなみかんがたくさん入っていた。


「いっぱいあるね、嬉しいな~」


ジェルミはニコニコと上機嫌でミニョの背中を押していく。中に入ると冷蔵庫の前でテギョンが水を飲んでいた。


「今日は下、使う日じゃなかっただろう。」


「はい、みかんのお裾分けです。」


ミニョは持っていた紙袋をテーブルの上に置いた。


「そうだ、ミニョ、おいしいアイスがあるんだ、食べる?あ、お菓子もいっぱいあるよ、持ってくるね。」


ミニョに会えて嬉しいジェルミは鼻歌まじりでスキップしながら、自分の部屋から大量のお菓子を持ってきたり、冷凍庫からアイスを出したりと大忙し。

一方テギョンは青色の瓶を傾けながらミニョの顔を観察するようにじっと見ていた。


「少し顔が赤くないか?」


「そうですか?子どもたちとサッカーしたんで、日焼けしたかも。」


心なしか視線から逃げるように見えるミニョの正面に立つと、テギョンはミニョの顔を覗きこみ手を額にあてた。


「熱がありそうだぞ、風邪か?」


「子どもたちの何人かは風邪ひいてるんですけど・・・私は喉が痛くて咳が出るだけでなんで、違うと思います。」


「いや、立派な風邪だろ。」


養護施設で働いているミニョには子どもの病気は日常茶飯事で、世話をしていればうつることもある。ミニョはよくあることですと特に気にしていなかったが、熱がありそうという言葉にジェルミが敏感に反応した。


「熱!?風邪!?あわわ、大変だ、どうしたらいいんだ。風邪に効くジュース作ろうか?それよりも先におでこ冷やした方がいい?とにかく身体を休めた方がいいよね。とりあえずそこのソファーに横になって。そうだ、人にうつすと治るって聞いたことがある。ミニョ、俺の前で咳して、俺にうつしてよ。」


「バカなこと言ってないで俺の部屋から毛布を持ってきてくれ。」


「あ、うん、判った、すぐ取ってくる。」


おろおろと右往左往していたジェルミはテギョンに指示をされると、バタバタと大きな足音を立てながら階段を上っていった。


「大げさですねジェルミは、私なら大丈夫なのに。でも私のことを心配してくれてるんですよね。嬉しいです。」


ジェルミの後ろ姿を見ながら微笑むミニョに、テギョンはピクリと眉を動かした。


「これからひどくなるかも知れない。風邪なら早めに対処した方がいい。」


「そうですね、今日は早く寝るようにします。」


「俺が泊まって看病してやろうか。」


「大したことないですし、オッパにうつしたくありません。」


「一人で心細くないか?夜中に熱が上がるかも知れないぞ。」


「子供じゃないんですから、具合が悪くなったら自分で病院に行けます。」


テギョンが泊まりに来てくれるのは嬉しいが、風邪をうつしてしまっては困るからとミニョは首を横に振る。

しかしこのままここで 「じゃあ、また」 と見送る気のないテギョンはムニムニと不満げに口を左右に動かし、ミニョの腕を掴んだ。そして軽く曲げた右手の人差し指をミニョのおとがいにかけ、少しだけ顔を上向かせると唇を重ねた。


「んっ・・・」


その流れるような動作にミニョはなす術もなく唇を奪われたが、ほとんど反射的にテギョンの胸を押した。


「オッパ、風邪がうつっちゃうじゃないですか」


「お前の風邪は俺がもらってやる。他の誰にもうつすなよ。」


慌てて自分の口を手で覆うミニョ。

テギョンは不敵な笑みを浮かべると、その手を引きはがし、再び唇を重ねた。


「あ・・・ん、オッパ・・・ダメ・・・」


ジタバタと暴れるミニョを押さえこむため、片手を背中に回しもう片方の手は後頭部にあて、逃げられないように強く抱きしめる。

テギョンの腕の中で唇から逃げるように拒んでいたミニョも、その抵抗は徐々に弱くなっていき、やがて観念したのかテギョンに求められるまま、深い口づけになっていった。


「さっきより顔が赤いぞ、熱が上がったんじゃないか?」


「オッパのせいですよ。」


真っ赤な顔で瞳を潤ませ、軽く睨んでくるミニョにテギョンはクッと喉で笑う。


「早く家に帰って寝た方がいいぞ、俺が送ってやる。ん?何だか喉が痛いな、頭痛もするし・・・風邪がうつったかも知れないな。みんなにうつすとマズいから今日はそっちに泊まることにしよう。もちろんベッドはミニョと一緒で。」


「そっちの方が熱が上がりそうなんですけど・・・」


コホコホとわざとらしい咳をしながら車のキーを手にすると、テギョンはミニョの手を掴み、満足げな顔で玄関へと向かった。そして二人が車に乗り込んだ頃、バタバタとした足音が階段を下りてきた。


「ヒョンの部屋に毛布なんてなかったよ。あちこち探してたら時間かかっちゃった。はい、ミニョ毛布・・・あれ?ミニョ?・・・ヒョン?」


毛布を抱えたジェルミがキョロキョロと辺りを見回すが、キッチンにもリビングにも二人の姿はなく、みかんの入った紙袋だけがジェルミを待っていた。




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ゴールデンウィーク最終日から数日間バタバタと忙しく、やっと少し落ち着いたーと思ったら、・・・風邪をひきましたー(ノ_・。)


親戚二家族を全滅させながら我が家へやって来た風邪・・・

旦那と私がやられてしまいました(/TДT)/

何とか子どもたちにはうつさずに済んだみたいですが。


滅多に風邪ひかないし、ひいても大抵2、3日で治るのに、今回はなかなか治らない・・・

のどの痛みも鼻水もよくなったのに、咳だけが止まらない~


腰痛以外で病院に行くなんて、ずいぶん久しぶりだわ(;^_^A




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