この記事では、「天保期の株仲間の解散」の教訓を考察します。
①歴史の内容(時系列昇順)
・幕府は、物価高騰の原因は、株仲間(注1)が上方市場(注2)からの商品の流通を独占しているためと判断し、商人らの自由な取引による物価下落を期待して、株仲間を解散させた。
・しかし、物価高騰の実際の原因は、生産地から上方市場への商品の流通量が減少(注3)したためであった。
・株仲間の解散は、江戸への商品輸送量を減少させ、かえって物価上昇を招いてしまった。
(注1)江戸・大坂間の商品輸送の安全や流通の独占等を目指して結成された運送業者の組合など。
(注2)上方とは、全国の物資の集散地として栄えた大坂など、畿内地域のこと。
(注3)生産地から上方市場に商品が届く前に、ほかの場所で売買されてしまうことが起こり始めていた。
②教訓
・問題を解決するためには、その原因を正しく把握することが重要である。