この記事では、「天保期の株仲間の解散」の教訓を考察します。

 

①歴史の内容(時系列昇順)

・幕府は、物価高騰の原因は、株仲間(注1)が上方市場(注2)からの商品の流通を独占しているためと判断し、商人らの自由な取引による物価下落を期待して、株仲間を解散させた。

・しかし、物価高騰の実際の原因は、生産地から上方市場への商品の流通量が減少(注3)したためであった。

・株仲間の解散は、江戸への商品輸送量を減少させ、かえって物価上昇を招いてしまった。

 (注1)江戸・大坂間の商品輸送の安全や流通の独占等を目指して結成された運送業者の組合など。

 (注2)上方とは、全国の物資の集散地として栄えた大坂など、畿内地域のこと。

 (注3)生産地から上方市場に商品が届く前に、ほかの場所で売買されてしまうことが起こり始めていた。

 

②教訓

・問題を解決するためには、その原因を正しく把握することが重要である。

この記事では、「鎌倉幕府滅亡」の教訓を考察します。

 

①歴史の内容(時系列昇順)

・鎌倉幕府は、すぐれた指導者であった源頼朝が将軍独裁体制で運営していた。

・その死後、若い将軍の時代になると、御家人中心の政治が行われるようになり、有力な御家人が政治の主導権をめぐり争った結果、北条氏が幕府の実権を握った。

・その後、北条氏は、対立した有力御家人を滅ぼすなどしながら権力の拡大を続け、やがて、北条氏とその家臣が要職をほぼ独占するに至った。

・幕府を倒そうとする勢力(注)が結集して蜂起し、幕府は滅亡した。

 (注)北条氏の専制政治に不満を募らせた御家人や、幕府を倒して皇位の安定を図りたい後醍醐天皇など。

 

②教訓

・権力を独占すると、これを倒そうとする勢力が結集し蜂起してくるリスクがある。

このブログでは「歴史の教訓(日本史)」というタイトルで、個々の歴史から、教訓を考察していきます。

 

具体的には、以下の流れで考察していきます。

次回以降に歴史の教訓を考察する際も、同じ流れで考察していきます。

 

---考察の流れ---

まず、題材とする歴史の事実関係などを把握・整理する。そのうえで、そこから得られる教訓を考察する。

事実関係などの把握・整理にあたっては、基本的に、以下の教科書を参照する。

笹山晴生ほか(2020)『詳説日本史 改訂版 日B309』,山川出版社

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この記事では、「平氏滅亡」を対象に考察します。

 

①歴史の内容(時系列昇順)

・後白河上皇の近臣が対立し、「平清盛 VS 藤原信頼&源義朝」で戦った結果、平清盛が勝った。

・平氏は、旧勢力から官職を奪い、一族を高い地位に就け、権力を独占した。

・この権力の独占に不満を抱く反対勢力が結集し、平氏打倒を目指し挙兵し、平氏を滅亡させた。

 

②教訓

・権力を独占すると、これを倒そうとする勢力が結集し蜂起してくるリスクがある。